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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 265話第七章【皇と宙】 待ち合わせ場所へ行く前に、女官の稲生に頼みごとをした。 茅乃から北の方に宛てて、『都合が付かずに行けなかった』と詫びる文を書いてもらい、楠木党で届けること。 十日ほど前にやっと届いた文を大塚は透波を使って届けさせた。 北の方は、そんな文は書いていない、と絶句したが、その驚き方は演技ではなさそうだった。 となると怪しいのは元女官の梅枝だが、もはや行方不明。すでに始末されたようだ。 茅乃をさらえば、南朝を揺さぶることになり、師直の立場をよくすることができる。それが茅乃の出生の秘密。 「当人に訊くしか無いのかもしれません」 大塚が、珍しく虚けるように口を曲げた。 「馬鹿を言うな」 「か……弁内侍」と言いよどんだ多聞丸。一瞬、痰でもからんだか、と思う不自然な言いまわし。何だと思ったら「茅乃」って呼ぼうとした、とのこと。 茅乃……いやん。もうタモちゃん。頭の中ではいっぱい「茅乃」って呼んでるってことじゃん! それより師直。やっぱひどい冷血人間だわ。昨日、人間味を感じる、なんて言っちゃったことは撤回。 前に哀れな早瀬ちゃんを特別な理由もなく始末していたことを完全に忘れてたわ。 好色=女好き=女性尊重、ではなく、女性蔑視 というエロ親爺の実態が見えてきますわ。 まあ、そんなんでいられた時代だったんでしょうね。今も「女がいると会議が長びく」なんていうお偉い方もいるからね。それってたぶん好色^m^ ところで今日の挿絵はたぶん、珍しく虚けるように口を曲げて、「当人に訊くしかないのかもしれません」と言っている大塚さんだよね? これってどういう意味なんでしょうねえ。ちょっと緊張を解いて油断したのかな? 大塚ちゃん。 「うんまあ、あれだなこれは。当人に訊くしか……」みたいな感じ? で、挿絵のさゆり先生、あえて難しいところに挑んだんですねえ。 More #
by hitujitonekoto
| 2023-05-14 15:29
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 第六章【追躡の秋】 256話~258話 256話 ならば帝は怠慢だ、と多聞丸が言うと、取り消しなさい!と弁内侍が叫ぶ。 この世に飢える者がいて、貧しさで病で死ぬ者もいるのに、なぜ救おうとしないのか、という多聞丸の疑問に、 荘園を取り返そうとしているだけだと弁内侍は諭すように言う。 そのためなら民が苦しんでもよいのか、と静かに多聞丸が返す。 答に窮して、帝とはそれほど尊い存在なのだ、という弁内侍に、誰かのために散ってよい命などない、と多聞丸は言う。 解り合えそうにないと呆れ、帝の招きに応じないのはそれでか、と言いかける弁内侍に、 河内の安寧のために、今日も駆け回っているのだと言ったことには弁内侍が素直に応じざるを得ない。 それで我が身が助けられたのだ。 多聞丸が立ち去ろうとすると、最後に名を教えてもらいたい、と弁内侍。 名を知らない、とは恐ろしい、と多聞丸が口走る。 名も知らず呼びつけ、そして戦え。と南朝は命じるのだ。それが怖ろしい。 思いつつも多聞丸が素直に正行、と名のると 「楠木正行……様ですね」 弁内侍は胸に刻むかのように二度、三度頷いた。 多聞丸も名をきく。 弁内侍、というのは官職の名なのだ。 躊躇する弁内侍を多聞丸は許さない。 この女に妙に興味を覚えてしまうのだ。 弁内侍は負けん気を滲ませて「わかりました」と答える。 弁内侍が名前を知らないことについて、弁内侍が南朝というものの代表であるかのように多聞丸は胸の内で不信をたぎらせていましたが それでいて、興味深々……つか、ちょっと惚れてしまう? おいおい、それでいいのかねえ~。 そして弁ちゃんのこの「絡み」自体も純粋というよりも「甘え」のように思えてしまうのは 二人の結末を知ってるからか? っていうか、弁ちゃんを「絶世の美女」そして「頭いい」、「鼻っぱしら強い」、に描いている時点でもうこれはヒロインで決まりだからねえ。 何となくどこかのドラマで描かれそうな男女の出会い=初めは大っ嫌いな敵同士に描いているところがありきたりな感じもしちゃうんですが 根掘り葉掘り毎日追ってるせいかしらん? すっと一気に読めば気にならないのか? いや~どうかなあ…… 連休、遊んでいたわけではないのですが、家をあけていて三日ぶりの更新でした。 それでみなさんコメント欄であれこれ談議されていること、羊不在で回っていることが何とも嬉しい、というズボラなブログ主であります。 みなさまが居てくださることに心から感謝しています。m(__)m More #
by hitujitonekoto
| 2023-04-30 18:43
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 第六章【追躡の秋】 250話 聞かれているとも思わず、よしんば聞かれてもわからないだろう、と多聞丸は侮っていた。 さらに弁内侍は高師直が自分を狙っていることも知っていたのだろう、と目をとがらせる。 感謝の言葉もそこそこに詰問か?! ええいままよ、と多聞丸は「よく解りましたな」言ってしまう。 郎党たちや大塚が慌てる中、弁内侍は鬼の首を取ったように誇り顔になる。 噂になっている、と多聞丸が言うと、今日襲われることも知っていたはずだとたたみかけられる。 馬の息遣いでわかったというのだ。息が荒いのは意志をもって駆け付けた証しだ、と。 はい、侮っていた多聞丸たちがもちろん負けです! More #
by hitujitonekoto
| 2023-04-29 18:38
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 242話第六章【追躡の秋】 師直が功を稼いで派閥を大きくするには南朝との戦が最も手っ取り早いのだ。 そんな師直とははなから繋がれない。 一町ほど先に百姓が集まっていた。 楠木の者だ、と名乗って近づくと絶命している者がいる。 田仕事の最中に近くで乱闘があったのだという。 息のある者もあったので、多聞丸は一人を残し、百姓らに力を貸してくれ、と頼む。 多聞丸の出現に驚いている百姓に多聞丸が頭を下げると、百姓たちは協力を約束してくれる。 この先は道が二手に分かれているが、見ていた百姓が向かった先を教えてくれる。 しばらく行くと、多聞丸らは人の群れを目に捉えた。 目のいい石掬丸が女官もいる、と言う。駕籠を見たらしい。 間もなく多聞丸も、墨絵に朱を落としたような鮮やかな着物の色を見た。 距離が二町ほどになったところで、群れの騒めきが大きくなった。気づかれたようだ。 「このまま切り込む」 昨日はおさぼりしていました。どうなったかと思いましたが、物語はいよいよ! といういい所にさしかかってきたところで待っててくれました。 遠くで見えないけれど、弁内侍一行と師直一行とはもうスッタモンダ、やってる最中なんでしょうかね?! まあいい。師直、待ってろ。弁ちゃん、今多聞丸が行くけんね!! ところで、242話で死んだり怪我したりしていた者らは、楠木の者の誰かってことか? だとしたら、お気の毒に……使い捨ての駒感……
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by hitujitonekoto
| 2023-04-22 14:01
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 第六章【追躡の秋】 236話 多聞丸たちが八尾へと向かうと、前から野田組の伝令が引き返して来た。 本陣の想定外の速い動きに驚きながらも伝令を伝える。 「行商に訊いたところ、この近くで不穏な一行を見たと」 それは高安のあたりで、男だけで三十余人。 馬に跨る者数人、残りは徒歩で、腹当てなどを身につけ箙や弓を手にする者もいたとのこと。 弁内侍と関わるのか不明。 どこかの悪党とも思えない。 我らに呼応したのではないか、と新兵衛が不安げに漏らす。 師直組ですよね。 今度はそっちを追いかけることにもなるのでしょうが、目的地は一つなのでやがて遭遇する。 というか、ここからの成り行きは、舞台や物語などで知られている(知らなかったけど)通りなので、やや安心して読んでいくことにしましょう。
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by hitujitonekoto
| 2023-04-14 10:26
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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