被毛は明るい赤褐色から暗い赤褐色までありますが、長毛と四肢の下部は黒色です。
栗毛との違いは長毛と四肢の下部の色で、栗毛は黒くなりません。
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 年に二度、春と秋にこういうことがあるが、今年は今四月でもう二度目。まだまだ来そうな嫌な予感が多聞丸にはする。 たどりついた赤滝で水量を見る。今年は水が涸れそうもなく実りに影響はなさそうなことに安心する。 滝の元で水を飲み、顔を洗い己の顔を映し見る。 父と似ていない。似ているのは浅黒い肌だけで完全に母似であった。 う~~ん、今日のところを読むと母の怒りは母の生理的な気分に関係あるようにも読めますね。ただしそれがなぜ多聞丸に向けられるのかは不明。 水量を見て、民の生活に想いを馳せるところは、このままだとややベタな多聞丸=善い人描写。 ここから以後の多聞丸の変化が書かれるのかもしれません。 水に映して顔を見る描写、数匹の鱒が泳いでいるのが見える、とあるだけなのに、今日は初めから滝の音や水の冷たさ、清らかさなどを感じられて気持ちいい。 父に似ていない、母に似ている、これは伏線かもしれません。 第1話 多聞丸は葛城の水が引かれた田の畦道を馬で走り抜けている。一年に二度か三度はこういう馬掛けをしている。 夏も近いのに今年も風が冷たい。 「まただ」と多聞丸を見て童が声を上げると、母親がその口をふさぐ。 顔に泥がついた童に、悪い、というふうに片目を瞑ってみせるが、童は気にせずに多聞丸に手を振る。 童以外の者は多聞丸を見て、苦い顔をする。 露骨に忌々しいというしぐさをする者もいる。 始まりました! 朝刊での毎日の連載での時代小説は、羊が朝日新聞の連載小説を読み始めてからは初めてです。 まず登場した「多聞丸」という名は、羊が今読んでいる今村翔吾氏の小説「じんかん」に出てくるのですが、時代的に同一人物ではなさそうで 調べてみると 楠木正成の幼名、ということでした。 → 訂正 ピンポン! コメンテーターのラビットバイクさんからの情報によると 楠木正行(まさつら)という正成の子の幼名も 「多聞丸」である、とのこと! この馬掛けしている多聞丸は、楠木正行 である可能性が高いですねえ。 ラビットバイクさん、いつもありがとうございますm(__)m 朝日新聞での今村翔吾氏、連載小説の紹介はこんな風です。 ●今村さんは1984年、京都府生まれ。2017年に作家デビュー。次々と作品を発表し、20年に「八本目の槍」で吉川英治文学新人賞、「じんかん」で山田風太郎賞、今年2月には「塞王の楯」で直木賞を受賞しました。 いま最も勢いに乗り、新作が待たれる歴史小説家の一人です。 「人よ、花よ、」は南北朝時代の武将、楠木正成の長男正行(まさつら)を主人公にした歴史小説。合戦ありロマンスありの物語で、新たな「太平記」を打ち立てます。 挿絵は、今村さんのデビュー作「羽州ぼろ鳶(とび)組」シリーズでもタッグを組む日本画家の北村さゆりさんが担当します。題字は、北村さんの実兄で書家の北村宗介さんです。 ■作者の言葉 依頼は2年以上前のこと。当時、まだデビュー3年の作家に歴史ある連載の紙面を任せようというのだから耳を疑った。この期待は裏切れぬ。2年の間にさらに実力を磨き、叶うならば実績も重ねたいと思ったものだ。今、足りるかと訊かれても判らない。が、この作品に賭ける想いは日に日に増していることは確か。 主人公は南北朝期の英雄楠木正成。ではなくその子、楠木正行である。彼と同じく乾坤一擲(けんこんいってき)この題材に臨む。 ●今村翔吾さんの連載小説「人よ、花よ、」が15日から始まる。南北朝時代の武将、楠木正成の長男正行(まさつら)を主人公に、若者たちの生き様を描く歴史小説だ。 「小説家になれたならば、いつか絶対に書きたいと思っていた」。主人公に選んだ正行について尋ねると、開口一番こう語った。 湊川の戦いで討ち死にした正成と、四條畷の戦いに挑んだ正行。ともに大軍を相手に最期を迎えた父子は並べて語られるが、「正成は自分の意思で戦に身を投じたけれど、正行は幼いときから戦の渦中にいて、ある程度は自分の未来や人生が決定づけられていた」。 読書を始め、小中高と歴史が好きになっていった時期に、自身と正行を重ねてみたことも。年齢が正行の没年と並んだとき、「いまの自分やったら命を懸けてでも戦いに行けるのか、と考えた」とも振り返る。 時代によって価値観や思想は異なるが、死への恐怖は人間であるかぎりさほど変わりがないはず。「それを乗り越えられた彼の原動力を、父と同じ『忠義』や『報国』という一言に集約してしまっていいものなのか。できるかぎり彼の気持ちをひもといて、葛藤も含めて描きたい」と話す。 タイトルの末尾に「、」を打ったのは、どうしてなのか。 「この後に続く言葉は一つじゃないような気がしているんです」。自身にも明確な答えはまだない。 「読者の皆さんにも自分の人生と小説とを重ねてもらって、何かここに続く一言を一緒に考えてもらえたら。皆さんそれぞれの答えが、この小説の本当のタイトルになるんじゃないかなと思っています」(山崎聡) 2 多聞丸は若者や子供に絶大な人気なのだ。 いとこの新兵衛は何となく楽しくなるというが私にはわからない。 尊敬されるような「御屋形様」ではない。 楠木多聞丸正行、それが私の名。 多聞丸を追いかける童もいる。 多聞丸は千早の赤滝に向かう。途中、険しい道になるため馬を降りる。 「香黒、ゆるりと行こう」愛馬に呼び掛けた。 くわ~! 己っておのれでよいのですよねえ。おのれって自分を指すんですよねえ。 だとすると、「多聞丸は」 という(あたかも三人称的な)叙述と「己は」 という一人称と、ちょっと混ぜた雰囲気で書かれてますよねえ。これは新しい。 だけど、要約するのには気を遣う。 この若い人たちには絶大なる人気のヒーロー(これはかっこいい象徴でしょう)であり、 しかし年寄りには不人気……自分自身でも「年寄りの人の気持ちの方がよくわかる」と言うほどの何かの問題がある。 二面性がある人物。 謎を含みながら、明るく爽やかにまた明日へ。 3 愛馬の香黒との出会いは六年前。 気性が荒いので殺そうとしていた黒くて艶がある青毛の馬を馬喰から買った。 乗りこなせたのは一年後。 それまで乗らずに自ら世話をし、散歩し、草原で解き放し、多聞丸は寝転がる。 するうちに馬の方から多聞丸の方へ近づいて来るようになった。 「乗ってもいいか」 跨ると、凄まじい健脚で風を切って走る。 その速さは鼻の奥がつんと痛くなるほどで、そのときの香りが心地よい。 毛色と合わせて香黒と名付けた。 黒いのに青毛? JRAの説明です↓ (ちょっとうまく表示されませんが、写真の色だけでもご覧ください。) サラブレッドの毛色は、全部で8種類サラブレッドの毛色は、公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルで認められているものが全部で8種類あります。
4 赤滝までの山道を香黒と共に行く多聞丸は、館から逃げてきた。 普段は優しいが年に数度、あることで怒り狂う母の久子から逃げてきたのだ。 童が「まただ」と言ったのは前にも同じ理由で逃げたのを見ていたためだろう。 こうやって半日から三日、自分が眼前にいないと母は落ち着き、怒りから呆れに変わる。 そして滾々と一刻ほど説教されるが、これがここ数年続いている。 母の怒りがなぜ、何に向かって発せられるのか今回は書かれてはいないけれど、 多聞丸に向かって年に数度烈火のように怒り、やがて呆れるらしい。 怒り狂っている人からはひとまず逃げておく、というのは冷静で正しい対処。 多聞丸、ここまでで 何やら破天荒な人物らしいが 冷静な面もあり(母や愛馬への扱い) 頭もよく広い視野もあり(民衆に対する態度) しかし、有名人ゆえの苦労や家の中での苦労など、問題も抱えていそうな人物がちょっとだけ見えてきました。
by hitujitonekoto
| 2022-08-19 11:03
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
|
Comments(56)
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ラビットバイク
at 2022-08-15 12:38
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羊さんが新しいお部屋開けておいてくれたので、お留守みたいだけど、また入り込んで軽く一杯。
翔吾先生の文章って、するすると読みやすいと感じます。適当に難読漢字が入ってるけど、ちゃんとルビ入ってるのも特徴な気がします。 媼(おうな)も昔高校の実力テストの問題で、読み仮名を問われたのだけど、そのときは読めなかった。 翁(おきな)は翁昆布ってあるので読めるんだけど、媼は高校時代は読めなくて、調べて読み方がわかったので、良く覚えてます。 多聞丸は楠木正成の幼名みたいですね。葛城山は、奈良県中部で大阪府との県境の山で、北河内の四條畷よりもっと南の南河内エリア、千早赤阪村周辺になるので、楠正行の話の前に序章として、楠木正成の幼少から始まるみたいですね。
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ラビットバイク
at 2022-08-15 13:28
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訂正です。
多聞丸は、楠木正成の幼名であると共に、楠木正行の幼名でもあり、正行も河内国(大阪南東部)の守護だったとのことで、この多聞丸も楠木正成じゃなく、正行のことですね。 確かに章題が英傑の子なので、正行でしょうね(^_^;) 正行って、読み方はまさゆきかと思ったら、まさつらだったんですね。(^_^;)
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ブルーハート
at 2022-08-15 15:31
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ーー悪い。
と、片目を瞑る多聞丸は、 日焼けした肌に片えくぼが似合いそう。 今年も風が冷たい…という事は、稲の育ちも良くないという事なのか? キラキラと緑眩しい挿絵と共に現れた物語は、 とても現代的な時代小説の様に見えます。 日本史は幕末以外全くダメ!な読者としては、 今回も羊サロンの皆様が頼り! 本日も、一番乗りのラビットバイク様のコメントで、大楠公と小楠公が同じ幼名であった事を知りました。 畦道を駆け抜ける馬上に、読者の目をしっかりと引きつけた新連載!楽しみです。(^^)
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まつの緑
at 2022-08-15 16:12
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山々、雲、馬で疾走する多聞丸が、田植えを終えた田圃の水面に映る。
多聞丸が馬で駆けるのは年に数回あるらしいが、よくないことの前兆なのか、村人は明らかに嫌がっている様子。 田圃に映る山といえば、、、思い出しました。 JR東日本の新幹線(上越、東北など)の車内広報誌トランヴェール。沢木耕太郎の「旅のつばくろ」というエッセイが連載されていました。 そこに、車窓から見た田植え直後の田圃の水面に映る朝日を浴びた鳥海山の姿に心を動かされたエピソードが書かれていました。 その時の鳥海山はまるで双子のようだったとのこと。 逆さ富士ならぬ、逆さ鳥海山でしょうか。 沢木耕太郎が鳥海山を見た旅は、遊佐という町を訪れるため。「春に散る」の登場人物の1人の出身地をどこにしようかと地図を眺めていた時のこと。山形の遊佐という名前が目に留まり、ダーツが刺さったように、そこを選んでしまった。 決めたからには、どんな所か気になり、まさにダーツの旅のように訪れたそうです。 翔吾まつり旅スケジュールによると、埼玉県本庄市の書店でサイン会をしている頃かな。 連載では何年間も魅力的な主人公に出会っていません。 多聞丸が魅力ある若者でありますように。
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ラビットバイク
at 2022-08-15 16:58
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「春散る」での遊佐出身のボクサーは、サセケンですね。ジャブ三段打ち懐かしいなあ。広岡が佐瀬を山形に訪ねて行ったときに近くの温泉に二人で行くんですよね。
ちょうど7月末に法事で東北に行ったときに、関東から車で行ったので、帰りに遊佐の道の駅「鳥海ふらっと」に寄ったんです。その頃はもう稲も青々と育ってたので、田んぼに鳥海山は映らずですね。 そこでさくらんぼのジャム買いました。 新潟に7年住んでたので、日本海側を北上して山形・秋田は何度か行ってます。 が、田んぼに映る鳥海山は見てないです。 田植えの後だと6月で梅雨時期なので、なかなか出掛ける時期じゃないんですよね。 梅雨明けした7月だと、稲も育ってくるし。 秋田の象潟も、松尾芭蕉が九十九島と呼んでて、田園地帯にいくつもの島が浮かぶ風景が良いらしく田植え後の水田に水を張った頃が良いらしいのですけど、なかなか。 まつり旅、本庄なんですね。 本庄早稲田という上越新幹線の駅があり、近くの深谷の日帰り温泉は、コロナ禍の前にはよく行ったんですけど。 朝日の連載終わったら、オンラインでも良いので、読者イベントやって欲しいですね。翔吾先生ならありそうですね。
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hitujitonekoto at 2022-08-15 19:10
ラビットバイクさん
まつの緑さん ブルーハートさん コメントありがとうございます。 早速お集まりくださいました (^^) 羊は遅駆けでほんとに失礼しました。 昨日の夜中。 は!! と実家で目が覚めて 「明日の記事、とにかく場所を作らなくては…」と 良いお歳のせいでショボショボが激しい、見えない目をこじあけて小さいスマホ画面で何とかかんとか新しいお部屋を作っておいて ほんとに 良かったあ \(^o^)/ ラビットバイクさん、一番乗りありがとうございました! で。ラビットバイクさんからの情報! 多聞丸は楠木正成・正行も両方の幼名、というのをゲット! ほんとにありがとうございます。 早速記事を訂正してまいりました (^_-) ブルーハートさん そうそう。ここんとこ冷夏……みたいに書かれてますよね。 ってことは米が今年も不作が予想される。となると年貢を取り立てる側の土豪である楠木家は憎いっちゃ憎いのでしょうが、この反応、明らかに露骨すぎる。 このお坊ちゃまは、農民に嫌われるどんなことのために馬駆けしてるのでしょうかねえ。 清濁併せ持つ主人公なのか、天衣無縫な若者なのか、まだ全くわかりませんが 期待させます。 まつの緑さんの >多聞丸が魅力ある若者でありますように。 この願いに尽きますね(^^) それではまた明日 ♪
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鮎子(AT)
at 2022-08-15 19:52
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今朝は緊張して朝刊を開きました。
毎度「魂を持って行かれるような小説に出会いたい」と願っているのですがここ数回振られて、「今度こそ」 田のあぜ道を馬で駆けていく少年武者。 田植えが済んだばかりで水面が山や空が映る、確かにラビットバイク様のコメント通りごく限られた時期ですね。 勢いがあり、童との表情だけのやり取りもいい感じ。 ただ、その裏には風の冷たさが不作の予兆のようであり、多聞丸の姿を村人が喜んでいないというのも不安を感じさせる、巧みな始まりと読みました。 コメント欄の充実には感激しました。 特に『春に散る』のこと。 仁が佐瀬を訪ねたのは、五月の連休明けで確かに田植えの後の水面を見て日本は水の国だと改めて感慨に浸っていましたね。 電車に揺られながら佐瀬との思い出をたどっていく、あのシーンも大好きでした。 しばらく前から肩こりにいいと勧められ、任天堂のフィットボクシングというのをやっています。むろんジャブ、アッパー、フックの時には頭の中ではこっそりサセケン、藤原、星をイメージしています…。
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まつの緑
at 2022-08-15 23:42
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羊さん
夜中に更新して下さったのですね。 ありがとうございます。 ラビットバイクさん 実は「旅のつばくろ」で逆さ鳥海のことを読んだ時、どんな時に見られるのか調べました。 田植え前の「代かき」?でしたっけ、代かきをして田んぼに水が入っている時期から、田植え直後で苗が伸びていない時期までの晴れた日。 条件が揃わないと出現しないようです。 遊佐のこと。 沢木耕太郎が地図を眺めて、小説に登場する町として遊佐が目に留まった理由は2つ。 1つは、その字が美しいこと。 もう1つは、かつてオリンピックに出場した遊佐という名前の選手がいて印象に残っていたこと。人の姓では「ゆさ」、山形の町は「ゆざ」と発音するとのこと。 そして、別の号に載った「皮膚が変わる」という後日談。 もともと沢木は温泉に入るために温泉地に行くことはまったくなかった。もちろん何かの機会に温泉旅館に泊まることはあったけれど。 ところが「春に散る」の取材で遊佐に行き、たまたま泊まった町営施設の何の変哲もない温泉の湯船に入って、思いがけないほど心地よくなってしまった。 その時の感動を「春に散る」の中で、ロサンゼルスから日本に帰国した初老の男の感慨として記すことになった。 大意は、 洪水、台風、地震、災害の多い国だからこそ、このような町営の温泉施設が出現するのだろう。災害をもたらす自然が恵みをもたらす自然ともなる。「たぶん温泉というのはただの熱い湯ではないのだろう。日本の地下のエネルギーが溜まった地の精のようなものが宿った魔法の水なのかもしれない」 この後、沢木は温泉に入るためだけに温泉地に行ってみようと、近場の箱根に向かいました。 泉質はまったく異なるものの、遊佐の時と似た深い感動が押し寄せてきて、思ったのは「皮膚が変わったのかな」と。 ドイツにいる大作家さんに言いたい。 ちょっと啖呵をきらせてもらいましょう。 いいか、よっく聞けよ。 これこそが正しい「初老」だ。
始まりましたね。
さっそく皆さんに教えていただくこと満載です。 「春に散る」 毎日楽しみに読んでいました。 羊サロンのこと知っていたなら・・・ 残念 ヾ(。>﹏<。)ノ 今回は皆さんと一緒に読めます。いろいろ教えてくださいませ。 よろしくお願いします。 楽しみ 楽しみ (*゚▽゚*)
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ラビットバイク
at 2022-08-16 00:29
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まつの綠さん
「春散る」連載の時は新潟に住んでいて、山形県にも何度か行っていたので土地勘はあったのですが、佐瀬の出身地については、特定の地名は出てこなかったんです。 日本海側で海を見ながらの列車という記載はあったのですが。 どこと特定されていなかったので、それが実在する場所なのか、山形というイメージで書かれているのかが不明でした。 でも、お金のない佐瀬が広岡にできる唯一のもてなしが温泉の入浴料を出すことでぼろい軽トラに乗って二人で町営の温泉施設に行くシーンで、アメリカ帰りの広岡が温泉の心地よさに感動してました。 広岡は、高倉健さんをイメージして書かれているという情報もありました。初老という表現は小説の中であったかなかったか覚えてないのですが、60代なんだろうなとイメージできました。 私も温泉に目覚めたのは新潟に住んでからで、年齢的なものなのか、ほんと大地の恵みを感じます。 M爺はミサが初老と言いながら戦争孤児で、不可解なことが多かったですね。
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ラビットバイク
at 2022-08-16 01:15
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「春散る」の主人公の広岡は40年ぶりに日本に戻ってきたとあったので、20代半ばで渡米していれば60代半ばかな・・・とぼんやりイメージができた気がします。
M爺やミサは、「いくつなんだよ?」って読者をイライラさせる設定でしたね。
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ブルーハート
at 2022-08-16 09:07
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おんや?
疾走する香黒の立てる土煙りは、 丸くモクモクと、まるで懐かしの漫画の様。 「挿絵師」とも呼ばれる女流日本画家の、 軽やかな遊び心が楽しい。 思いっ切り「突っ走る」(これから)物語には、 躍動感たっぷり、カリカチュアライズされた挿絵が似合いそうです! なんだよー!のっけから「ヒーロー」じゃねえか! と、喜んでいる朝のコーヒータイムでした。 昨日、皆様の「春散る」談義を拝読していたら、美味しいものを2つ、思い出しました。 佐瀬への土産に広岡が携えた小川軒の「レイズンウィッチ」と、真田家の菩提寺近くにある御門屋の「揚げまん」 広岡が御門屋のカフェでお茶を飲むシーン、確かありましたね。 小説の中には実名が出でこないのですが、挿絵ですぐわかりました。 小川軒の在る目黒通りにはアンティークショップに、チャンプの家で使うテーブルも広岡は探しに行っていました。 温泉系(?)はかいもく見当がつかないのですが、都内の描写は勝手にロケハン(?)して楽しんでいました。 鮎子様もお詳しくて、色々とお話しさせて頂いたように記憶しています。 今日のオヤツは「揚げまん」! 恵比寿駅のアトレにインショップしているので、すぐ買いに行けます、夏は柚子餡もあって美味いです(^^)
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めぐみ
at 2022-08-16 09:44
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おはようございます。
知らないうちに「バイホーリャンチ」が漸く終わったようですね。 15日朝に、初回始まりを知って嬉しかったです。(^_^)v 朝日新聞の時代劇小説は、2013年春から1年ほど連載された 宮部みゆきさんの「荒神」がありましたね。 荒唐無稽な話でしたが「春に散る」の後から作品たちよりはマシだったなぁと思い返しています。 NHKで映像化もされましたが、つまらなかったですね。 怪物がチャチでなんじゃらほい!(笑)でした、
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まつの緑
at 2022-08-16 12:15
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店主の留守中に入り込んで、盛り上がっております。
「楠木さま」の声に、馬上のひとが拳をつきあげて応えると、歓声が上がる。 年嵩の者は眉をひそめるが、子どもや若者には人気とな。 あら、アイドルみたい。地元のヒーローか? 昔の大河ドラマ「太平記」は離脱して、記憶にございません。 歌舞伎では「楠公」という群舞を見たことがあります。「くすのき」ではなく「なんこう」と読みます。 後日Eテレで放送になって、録画しておいたのを探しました。 素踊りといって、衣装は紋付袴で鬘はかけず地頭のまま、化粧なしの素顔で踊ったものです。 前半は「桜井の別れ」 西国街道の桜井での楠木正成、正行の親子の別れを踊る。 湊川の戦に向かう正成は、河内に帰るよう息子正行に話し、親子の今生の別れとなる。 戦前、戦中には教科書に載ったくらい有名な話だったらしい。 太平記では、この時正行は11才の設定だが、実際は20才くらいだったとか、このエピソードじたいが創作ではないかという説もある。 正成、正行はセリ下がり、後半は「湊川の戦」 役者がいっぱい出て、刀に見立てた扇を手にして、合戦の模様を躍る。 翔吾先生には、正行をカッコよく書いてほしいです。
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ラビットバイク
at 2022-08-16 12:49
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多聞丸は、千早赤阪村のアイドルみたいですね。
最近のアイドルは良くわからないけど、年配者が良く思わない感じは、昔のローラースケート履いてたジャニーズの光GENJI辺り? やっぱり翔吾ちゃん(敬愛こめてそう呼ぶ)の文体って特徴あるわ。 己の名は。。。というの、今読んでる「塞王の楯」でも自分のこと己と表現してます。 太平記は小学生の頃、夏休みに児童向けを読んだ記憶があって、楠木正成カッコいいなと思ってたんですけど、肝心のストーリーはもうさっぱり忘れてます。 大河ドラマの太平記も、父は見てたはず(大河ドラマはすべて見てる)で、実家でテレビは付いてたと思うのですが、花の乱や琉球の風などは私は見てなかったので、太平記も見てなかったのか?でも、全く誰が出ていたとかの記憶もないんですよね。花の乱や琉球の風は見てなくても、キャストなどは記憶にあるのに。 「春散る」談義は盛り上がりますね。私は都内はさっぱりでしたが、山形や鳥海山となると、なんとなくイメージ出来ました。 関東に引っ越してから、レーズンウイッチは食べました。北海道のマルセイバターサンドみたいですよね。 「揚げまん」食べてみたいです。
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鮎子(AT)
at 2022-08-16 13:54
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おっと、多聞丸というからまだ元服前の少年かと思いましたが、もう正行という名前がついていました。
正行というのは諱(いみな)=本名のことで、正式な記録などにはこの名で記されますが、呼ばれることはめったにないそうです。 多聞丸が彼というか主人公の通称ということになるのでしょうか。(当時その人がどんな名で呼ばれていたのかは、後世には伝わりにくいようです。) で、主人公は多聞丸君。 領民からは「御屋形様」と呼ばれているのですから、一人前の大人ですよね。 子供には人気があるが年配者には評判がよくないのは本人の雰囲気によるものなのか、それとも彼がこの道を馬で駆けるとその後よからぬこと、例えば戦が起きることが度重なり、年配者はその経験から忌々しいと思うのでしょうか。 大河の『太平記』は、真田広之が主人公の足利尊氏を演じたはず。一言でいうと、「昨日の友は今日の敵」の連続と申しましょうか。 鎌倉幕府の有力御家人の家の子として生まれ、北条の宗家の北条高時を烏帽子親として元服して高氏と名乗り、北条一族の姫を妻とするのに、後醍醐天皇の令旨を受けて鎌倉幕府を倒す(高塒も妻の兄も死ぬ)。 後醍醐天皇の尊仁という名から尊の字をもらって尊氏と名を変えて喜んだとものの、征夷大将軍に任命してもらえないとわかるとたちまち反旗を翻す。 後醍醐天皇を吉野に追いはらい、別系統の天皇を立て、自分は征夷大将軍になって新しい幕府を開く。 その後仲の良かった弟が、尊氏の腹心の部下の高師直と対立。双方の死で一応乱は終息するが、その後も弟の養子になっていた尊氏の庶子や後醍醐天皇の南朝との争いが続く。 ドラマは尊氏の死で終わりますが、「これでよく、この後室町幕府が15代、200年以上続くいたものだ。」と思った記憶があります。 正行の活躍した時代は、尊氏側から見れば幕府が成立してから、尊氏の弟直義と高師直が対立する観応の擾乱の直前までにあたります。
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ラビットバイク
at 2022-08-16 14:42
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鮎子さん
太平記のストーリー紹介ありがとうございます。 太平記小学生の頃読んでいたので「そういう感じだったな」とは思うのですけど、いざ自分で説明となると、自分の頭の中では全く理解されてなくて、全然説明出来ない感じです。 太平記、真田広之さん主役で、当時の真田広之さんは私の世代にはファンが多かったんです。 「青春ハリケーン」という歌も歌っててアイドルでした。 大学時代の友人が3人、真田広之さんの大ファンで、3人で映画(里見八犬伝)も見に行ってました。 その3人の女友達が揃って低身長(150センチ前後)なちびっ子トリオだったので。(今はちびっ子とか呼ぶのもダメな感じですけど)。アイドルのミニモニみたいで可愛いトリオだったんです。 私も157センチで高い方じゃないんですけど、私より身長低くて、その3人とは仲良かったので。 私は特別ファンでもない割に、真田広之のドラマは結構見てたんですけど、太平記だけは全く記憶がなくて。そんなドラマやってたっけ?状態です。 楠木正成は好きだったんですけど、室町時代は印象残らず、足利尊氏が好きになれない感じです。 花の乱もなじめなかったです。 鎌倉時代、江戸の元禄時代、信長・秀吉・家康の頃とか、武田上杉の頃などは興味あるんですけど、室町時代・幕末は全然ダメな感じです。 たぶんギラギラした血気盛んな武士が好きなのかな。 策略とかメインになると、全然ダメですねー。
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まつの緑
at 2022-08-16 15:03
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大河の「太平記」は、その頃人気者だった真田広之が足利尊氏役で主演ということで話題になりました。
うちの父も歴史好きで、大河ドラマを見ていましたが、足利尊氏といえば、戦前戦中には逆賊と言われていたと聞いたような記憶があります。 天皇に反旗を翻したからってことでしょうか。 それまであまりドラマになっていなかったと思います。 家庭用ビデオなかった時代で、見逃したら再放送を見て、それも見られなければそれっきりで、離脱しがちでした。 先ほどの鮎子さんコメントに出てくる尊氏の弟直義や家来の高師直ですが、どちらも歌舞伎の仮名手本忠臣蔵で名前を借りています。 江戸時代、歌舞伎や人形浄瑠璃が報道の役割を担っていた面がありました。 幕府の批判になるようなことは、時代や名前を変えて芝居にしていました。 元禄時代に起きた赤穂事件も、南北朝時代に設定を変えて「南北朝時代の話ですから、時代劇です」と言い逃れできるわけです。 で、仮名手本忠臣蔵として上演。もちろん、誰もが赤穂事件だと分かっていても、表向きは南北朝時代の出来事になっています。 大序(1幕目)は、足利直義が戦死した新田義貞の兜をあらためる場。 史実の吉良上野介は、高師直になっています。
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hitujitonekoto at 2022-08-16 21:11
ゆみさん
めぐみさん 来店ありがとうございます! もちろん ラビットバイクさん まつの緑さんも そして 鮎子さ~ん (^.^)/ 待ってました! 今日もありがとうございます! やっと羊、ちゃんと家に落ち着きました。しかし。 みなさんの期待値が⤴ ギュイ~ンとこんな感じで感じられて 何だか全然違う羊サロンの風景。 久々ですねえ。 鮎子さんは感動されてます! (いやあ、豊かな感性です) そうそう。羊も中央道を110キロ平均速度で運転しながら 鮎子さんもラビットバイクさんも まつの緑さんもゆみさんも ブルーハートさんもみ~んなが言及している「春チル」のこと思い出してました。 思い出すきっかけは、この北村さゆりさんの挿絵のタッチが漫画っぽいなあ~…からの、春チルの中田春彌さんの挿絵の数々。 楽しくて、いろいろとおいしそうで、四天王の四人の描き分けは秀逸でしたよね。 で、ブルーハートさんもおっしゃってますが、北村さゆりさんの挿絵の漫画チックなところは、この作者の熱く少年っぽい作風に合っているのじゃないか? と羊も思ったところです。(中央道で) ということで、 ゆみさんもかいてますが ・面白い小説をみんなと一緒に読める ・いろいろな豆知識教えてもらえる ・(おいしそうなモノは青い人がすぐ「お昼」や「おやつ」で食べてくれる) これがここの素晴らしくいいところですよねえ~(^^) ほんとにみなさんのおかげです。
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めぐみ
at 2022-08-16 22:17
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こんばんは。
私は大河ドラマ「太平記」をリアルタイムでは見ていません。 ですが、15年程前にレンタルビデオで全話見ました。 そして、BSで再放送が有ったので1年かけて完走しました。 2回、見たことになります。 大河ドラマの中では嵌った方ですね。 真田広之氏の演技が良かった!(ファンです) 楠正成のシーンは、どうでもよかった。 今の「鎌倉殿・・・」もオープニングの曲が好きなので、見続けています。 年齢的に、時代劇が好きかも?
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鮎子(AT)
at 2022-08-17 09:41
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≻足利尊氏といえば、戦前戦中には逆賊と言われていたと聞いたような記憶があります。
緑さまのコメントにもある通りで、大河の『太平記』(1991年)制作にあたってはNHK内部でも「時期尚早」などと視聴者の反響を心配する声があがっていたそうです。 主役に真田広之を抜擢したのも若者に見てほしいという期待があったようです。 私の高校時代の日本史の先生は戦前に教育を受けたベテラン。歌で綴る日本史みたいな授業(受験にはあまり役に立ちませんでした)で、南朝に関しては「♪天勾践を空しゅすることなかれ」という南朝の武将児島高徳の歌やら、「♪青葉茂れる桜井の」楠木正成正行親子の歌やら出てきました。 後醍醐天皇の政治は、現在のように「建武の新政」ではなく「建武の中興(危機的状況からの回復)」と言われていたとか。武家による政治が続く中、天皇親政が行われたことを評価していたようです。 特に戦時中は南朝方は英雄視されており、足利尊氏は悪人中の悪人扱い。 やはり戦前生まれの父に「(同じように天皇に敵対した)鎌倉幕府や、北条氏についてはどう習ったの?」と訊いたら、「元寇で蒙古軍を追い払ったからあっちは悪人じゃない」とのこと。戦前はそういう視点だったようです。 戦後南朝を持ち上げるのはなくなりましたが、南北朝は複雑なのでドラマに取り上げられることも少ないと思います。 正行はどんなふうに書かれるのか、楽しみです。
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まつの緑
at 2022-08-17 14:14
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わあぁ、ビックリ。
「てんこうせんをむなしゅうなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず」 子供の頃に聞いたことがあります。でも、何のことか、どんな意味かも分かっていませんでした。音の記憶だけで、文字としては全く知りませんでした。 鮎子さんコメントで、中国の故事になぞらえた太平記の逸話とわかり、驚いています。 それを知らないのに、なぜ聞いたことがあったのか謎。戦前中に唱歌か詩吟になって、戦後でも歌われていたのか? 何だか知らないのに思い出すって、ちょっと怖いです。
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hitujitonekoto at 2022-08-17 15:42
めぐみさん
時代劇がお好き。そして「太平記」を二度見ている、とのこと! それって、そうとうお詳しそう。 この作品とも良い出会いになるといいですねえ。 鮎子(AT)さん 複雑なこの時代の取り上げられ方の説明、ありがとうございます。 まつの緑さんを震撼させた(^^)中国の故事、 このお二人のやり取りを見ていると、 戦前の軍国教育の中で生徒に丸暗記・暗唱させた匂いがプンプンしてきますね。 あ、まつの緑さんはもちろん戦後かなり経ってからのお生まれなので、親戚とか先生?とかあるいは深い教養の中のどこかで触れたってことだと思います。 >正行はどんなふうに書かれるのか、楽しみです。 鮎子さん、その通りですね。まさに戦前戦後で評価が逆になった楠木正成や、その子への、現時代を生きて書く作家の切り取り方が問われる作品だと思います。 読者をホロリとさせたり熱くさせたりしながら、スカッとなって終わる…… そんな作品がいいなあ。
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ラビットバイク
at 2022-08-17 15:53
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小学生の頃は、子供なりに太平記読んで理解していたと思うのですが、さすがに半世紀ほど前のことで、すっかり忘れています。
ずっと関西に住んでいたので、足利義満の金閣寺、足利義政の銀閣寺はなじみがあるのですが、足利尊氏はあんまりなじみがないですね。 小学生の頃は、社会科専任教員がいて、その社会科担当が、意地の悪いオバサン先生(といっても、当時は30歳前後)で、みんなその先生が大嫌いでそのせいで歴史も好きじゃなくなりました。 教員の人格も成長過程の時期には大事だなと感じます。 国語や社会って教え方次第で好きにも嫌いにもなりますよね。 多聞丸は、馬の世話したり、それをうまく乗りこなしたりとなかなか魅力的な人物ですね。
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まつの緑
at 2022-08-17 17:56
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青毛と言われる黒い馬。
青毛の出現率は高くないらしい。 イギリスでは、cavelry blacksキャヴァリエブラックスと呼ばれる青毛の馬がロイヤルウエディングや女王の誕生パレードの役目を担う。 詳しくは、こちらに、 https://umas.club/st10424 古い言い方だけど、キャヴァリエブラックス、シビレますわ。カッコいい。 気性の荒い馬を乗りこなす多聞丸。 最初から従順な馬を選ぶことはしない。 これは、困難から逃げないという人物設定なのかしら?
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ブルーハート
at 2022-08-17 18:48
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一騎当千
名馬は寝て待て ってわけですか? 天然系にして緻密、 陽気な佇まいの背中に孤高を背負う…。 馬でなくても「たらされる」、そんなヒーローなのですか? 泥だらけの童にウインク…20代の頃の小栗旬だな、これは。 なんちゃってダメですか? と、?マークだらけの始まりです。 早く先が読みたいってことよ!(^^) 何処にも逃げない熱が重くのし掛かるような夜の始まり。 割烹羊の暖簾をくぐる。 昨日マイアミの出てくる映画観たので、キューバサンドとフローズンダイキリ下さい!(^^)
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鮎子(AT)
at 2022-08-17 19:44
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青毛は黒い馬とのこと。
緑なす黒髪という表現もありますが、全身黒い馬は青毛と呼ばれるんですね。 人を噛むというのはよくない馬のようですが、源頼朝の愛馬だったのを佐々木高綱がもらって宇治川の先陣を切ったのが生食(いけずき)という馬でした。近づく人や馬を噛むのでその名が付いたという気性の荒い馬だったが、よく太ったたくましい馬だったとのこと。 歴史小説家の永井路子氏が「馬は現代の車だと思えばいい」と書かれていたと記憶していますが、いい馬は非常に高かったようです。 藤原道長が「この世をば我が世とぞ思ふ」と栄華を誇っていたころ、屋敷でのお祝いの宴会の際庭に何十頭もの馬を引き出して、客に向かって「気に入った馬をお土産にお持ち帰りください」と言い、客は道長の権勢に恐れ入ったとか。 織田信長の家臣だった山之内一豊が妻の持参金だかへそくりだかで素晴らしい馬を買い、信長の馬揃え(軍事パレード)際に主君の目にとまり、その後の出世につながったとされ、妻は賢妻の代表のように後世に伝わりました。 おそらく、多聞丸はそれほど裕福ではなく、素質は素晴らしいが何らかの原因で気性の荒れた馬を安く手に入れ、己の器量でうまく馴らしたのが香黒という馬だったと読むべきなのかなと思っています。
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kase551 at 2022-08-17 22:44
こんばんは。
今回の小説はラビットバイクさんがおっしゃるように、 「するすると読みやすい」ですね。 私は今村氏の小説を読むのは初めてですが、作者へのインタビューなどの記事から、 ①小説家を目指していたが断念して塾講師に ②生徒から、今村氏自身の「夢」について言及され、再度小説家を目指し、現在に至る という経緯を知っております。 このような経緯を知っているので、今回の「するすると読みやすい」書き出しから、 「まずは、読んでもらってこその小説」という作者の考えを、勝手に想像しております。 そして、ラビットバイクさんの 「国語や社会って教え方次第で好きにも嫌いにもなりますよね」 というコメントに、同意します。 高校時代の日本史教師は、 マンガ『はいからさんが通る』の一場面を生徒に「再現」させて、当時の社会状況を 理解させようとしていました。 彼は自分の着物を持参して、主人公である紅緒の父親役を私に担当させました。 彼の口癖は「『歴』として生きながら、『史』とならなかった人たちのことを 想像できる人になってもらいたい」でした。 https://kaseyan.exblog.jp/32468525/
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まつの緑
at 2022-08-18 00:17
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今村翔吾、次々作品が出版され直木賞も受賞。
作家デビュー5年で、すごい勢いです。 ワゴン車で全国に行く「翔吾のまつり旅」 書店、図書館、小、中、高校、大学、学童クラブなど、応募があった所は、ほとんど行くらしい。 先月羊家の地元のセンターにも行ったでしょ。 もしかしたらセンターの職員さんか、ご近所にファンが応募したのかも。 愛知県から静岡県に入り、7月29日に浜松の書店でサイン会があり、浜松の地元ラジオに出演したのがyoutubeにあがっています。 https://m.youtube.com/watch?v=6kI7ePkmDWc 「浜松FM 今村翔吾」で検索しても見つかります。 小説のネタは?の質問に、この先5年くらい(だったかな?)困らないくらい、頭の中に書きたいことがあるそうです。 書くのが追いつかないくらい。 まつり旅のワゴン車に特注の机を設置し、移動中も執筆。 この番組、司会者が歴史好きなようで、充実しておりました。
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ラビットバイク
at 2022-08-18 13:57
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母の久子39歳。。。更年期障害というには、微妙な年齢ですね。
楠木正成は、42歳の頃亡くなっていて、正行のことを農民達が「御屋形様、御館様?」と呼んでいたので、楠木正成はこの頃亡くなっているのでしょうね。父がいるのに「御屋形様(一家の頭領)」とは呼ばないと思うので。母のイライラも父が亡くなったことによるのかもしれませんね。 そして、21歳で正行を産んで、39歳ということは、正行は18歳ですね。こういうことで正行の年齢を読者にわからせるのはうまいと思います。 前の作者さんは、主人公やM爺の年齢を徹底的に隠していたのとは大違いです。 まだ小説の始まり、これからいろいろなことが少しずつわかっていくのでしょうね。
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まつの緑
at 2022-08-18 14:29
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多聞丸が母から逃げてきたのは、
>眼前に己がいなければ、次第に落ち着いていくのだ。 なぜ、普段は優しい母が年に数度怒りを露わにするのか? メンタルの問題か、他に理由があるのか。 多聞丸と母の関係性は? 明日以降遠楽しみに。
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鮎子(AT)
at 2022-08-18 15:01
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多聞丸が香黒を走らせたのは、なんと母の怒りから逃げるため。
母は当年39歳で多聞丸は21とあります。母は19で多聞丸を産んだ、数え年だとそういう計算になるのでしょう。 実は、多聞丸正行の生年も諸説(1316年、1320年、1326年など)あり、正成の妻で正行の母の素性もはっきりしていないようです。ここは今村氏がどう描くかにかかってきます。 小説の始まった時点は、正成が湊川の戦いで亡くなった1336年以降で、正行が当主となっているのではないかと思います。 推測ですが、母は久子という名からしても、楠木家と同じような家柄の生まれのように思われます。多聞丸に対して強い不満があり、それが年に何回か爆発するというのなら、おそらくそれは正成亡き後の楠木家の在り方が彼女の思うようになっていないのではないでしょうか。
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hitujitonekoto at 2022-08-18 15:29
まつの緑さん
浜松FM今村翔吾の紹介ありがとうございます! 見ました! 長かったですが、翔吾氏のあったか~い笑顔とトークもポンポンリズムよくて、楽しく視聴しました。 「王道の中に新しさ」が日本人が求める歴史小説かなあ、という発言がまさに王道!で(^^) なるほど、という感じがしました。 エンターテインメント性を重視して、幅広い読者を獲得する作風が垣間見られました。 これって新聞小説としてもうってつけですね。これからの展開も期待できます。 司会の伊藤さん?もほんとによく読んでいて、まさに歴史小説ファンで、頭もよく回って次から次へとよく喋ってましたねえ^m^ それにしても今村翔吾、元ダンスインストラクターで 木下書店の店長であり、作曲し歌も歌う、そして本業の作家業も次々と書いては次々と受賞! 何でもやっちゃって、充実してますよねえ。
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ラビットバイク
at 2022-08-18 15:29
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鮎子さんの説明で、あちゃちゃ、読み間違ってましたね。
19歳で正行を産んだんですね。 21歳が最初に頭に入ってきてしまい。。。(^_^;) でも、正成が亡くなった後、いろいろ大変なことがある感じですね。 今年も冷夏という辺りから、大変そうな感じは見受けられますし、高齢の農民達が、正行に良い印象を持っていないなどからも。 正行も、年齢的にはそろそろ結婚しても良さそうな年齢。おそらく結婚はまだ?誰を嫁に貰うかもこの時代だと重要案件ですよね。後継ぎ問題などもありますし。
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ブルーハート
at 2022-08-18 15:36
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色紙の貼り絵のような
ふんわりと丸い松の枝。 神宿るような赤松(?)の林を抜けると 水飛沫の作り出す涼風とともに赤滝が見えて来るのでしょう。 この赤滝、栃木や茨城、奈良…と、日本の何箇所かにあるようです。 千早赤阪村の赤滝を調べてみたら、轟々たる瀑布というより、早瀬から滑り落ちてくる緩やかな滝、のように見えました。 (今現在の写真では) 針葉樹の匂い、滝の運ぶ涼風、スタイリッシュな文章から伝わる「昔話」を楽しんでいたら、いきなりエキセントリックな母上様のお出ましだぁー! 「明日以降楽しみに」のマダムのコメントに頷きながら、「国宝」連載時は毎日「待て!明日」なんてコメントしていたことを思い出しました。 明日が待ち遠しい感覚…暫くぶりですよね⁈(^^)
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hitujitonekoto at 2022-08-18 15:36
ラビットバイクさん
>更年期障害というには、微妙な年齢ですね。 そうなんですよ。羊も初めは何かの精神障害の発作か?! と思いましたが 「ある一つのこと」になると母は烈火のごとく怒りだし、自分がいなくなると静まって落ち着き、その後お説教になって、呆れて終わる、というのでこの「あること」が何なのか(次回以降に明らかになるのでしょうが) 何か正行の行動なり決断なりが、母と行き違い、怒らせることなのかもしれない、と思ったところです。 ラビットバイクさんのコメントで教えてくださったように、すでに正成が亡くなっている、ということになると、その後の跡継ぎ問題とか、引継ぎ問題?とかそんなことに関わるんでしょうかねえ…
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ラビットバイク
at 2022-08-18 15:42
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昨日、ぼんやりと、今までの新聞小説の流れなど考えていたんですけど、ずっと編集者の悪趣味で続いていたと思われる「M縛り」。
どこかにMと呼ばれる人物が出てくる連載小説での「決まり事」。 さすがに歴史小説で、もうMと称される人物はでてこないだろうなあ。。。と。 南北朝時代に「この人物はMと呼ばれた」とか出てきたらおかしいですよね。 やっと、つまらない連載小説の呪縛から逃れられそうですよね。 Mの祟りじゃないかと。
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hitujitonekoto at 2022-08-18 15:56
羊です
あら。なんかすみません。 ブルーハートさんと鮎子さん、kase551さんのコメントを抜かして読んでました (^^; ブルーハートあん >天然系にして緻密 陽気な佇まいの背中に孤高を背負う この多聞丸の性格の分析は翌日の回を読んだらますます納得してきますねえ。 しかも >馬でなくても「たらされる」 なるほど! これ、なんかお見事かも!! まずはたらされちゃった愛馬の青ちゃんだか黒ちゃんだかの描写は小さな伏線かもしれないですよね。 >キューバサンドとフローズンダイキリ うわ! たまんないわあ。 フローズンダイキリはまさに夏にピッタリ! キューバンサンドの素朴なおいしさも大好き! 歯が使えなくなる前にしっかりたくさん挟んで食べておきたい。 って、羊が出さないとダメなやつか^m^ んじゃあ、普通のバゲットで良ければこれからちょっとキューバ風に焼きますわ。(ってこれからかい!?)
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hitujitonekoto at 2022-08-18 16:02
kase551さん
読みました! なんという素敵な先生でしょう。 「君は、カミソリのようにスパっとシャープに切れるタイプやないけど、 鉈(なた)のように大きい切り口で理解することができると思うで」 この言葉、羊にはしみました。何より人間を評価するのに、こんなにうまく表現できる人がいるんだねえ。 この先生の言葉自体から学びをもらえます。 大きい切り口で理解する。 これってすごいですよね。 どちらかというとカミソリみたいに切れる人間に憧れがちですが、本当は広くいろんなことを境界も混ぜこぜにしながら理解できた方が、正しいし素敵です。 そしてkaseさんはそういう方なんですねえ…… ♡
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hitujitonekoto at 2022-08-18 16:16
鮎子(AT)さん
「馬は現代の車」 うわあ。めっちゃわかりやすいわ。 これは、用途的に、というより価値的に考えろ、ということですよね。 道長は高級車をズラリと並べて「気に入った車に乗って帰ってください」と言った、と。こりゃあ、すごい! 一豊の妻は、信長の趣味に見当をつけてスーパーカーかなんかを買っちゃって、信長を興奮させて出生させた。 香黒はわからないんだけど、モンゴルなんかでは小さい荒馬を乗りこなすことが勇猛果敢とされていて、小さいけれど頑張り屋さんの馬が結局戦闘に強かったようです。 口をきかないけど、時々態度で示す(かのように見える)香黒、何ともかわいくて羊はもう香黒にメロメロですよ^m^
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ラビットバイク
at 2022-08-18 16:30
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やっぱり、母の怒りの原因は、正行の女性関係かなあ。
以前、宝塚歌劇で「桜嵐記(おうらんき)」という楠木正行が主人公の舞台があったんです。 正行には南朝の女官・弁内侍という相思相愛のお相手がいるんですけど、恋は実らずなんです。 これがおそらく母の怒りの原因? 母は弁内侍のことが気に入らなかった? 宝塚は、ベルばらとか洋風のものも多いのですけど、美しく散る日本の武士を描いたものなども実はあるんです。 「人よ、花よ、」では、正行のロマンスなども描かれるみたいですよね。 「人よ、花よ、」というタイトル「桜嵐記」と同じく、「花」が出てくるし、メインは楠木正行なので、どこか似てる部分もあるのかも?
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まつの緑
at 2022-08-18 16:37
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楠木正成といえば、皇居前の馬に乗った像の方でしたっけ?
何百年後までお江戸の真ん中に銅像が残されるような人の息子なわけね。 日常は優しいのだが、年に数回激しい怒りがおこる母。 鮎子さんコメントにあるように、もしかしたら息子への不満があるのかもしれない。 だとしたら、怒りが爆発する何か引き金になることがあるのか?年に数回だというのだから。 羊さん 今村翔吾は他にyoutubeにあがっている番組もあるのですが、あのローカルFMは司会者が歴史好きで読書家らしく、内容が濃いと思いました。 これからやりたい事の問いに、 「昭和のレジェンドたちに挑みたい」 (えぇっ、遼太郎、正太郎、周平に?) 「万里の長城くらい高い最大の壁といったら竜馬」 ダーン!令和の時代の「竜馬が行く」に玉砕覚悟で挑戦する。その志や、良きかな。 ショーゴって、もしや「人たらし」? 北方謙三とか、京極夏彦とか、文壇の大先生方にも可愛がられているみたいだし。
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まつの緑
at 2022-08-18 17:17
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ラビットバイクさん
13日25時(正確には14日ですが)、BSプレミアムで宝塚の桜嵐記が放送されました。 残念ながら、録画しませんでした。 宝塚の時代ものは、歌舞伎の役者兼タテ師の方が指導に入ることがあります。 宝塚歌劇「壬生義士伝」をテレビ放映で見たことがありますが、宝塚の時代劇はどうも好きになれませんでした。 和の時代物でもレビューならよいのですが、芝居はちょっと無理があるような気がします。 桜嵐記、録画しておけばよかったです。
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ブルーハート
at 2022-08-18 18:51
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マダム緑へ。
宝塚の「壬生義士伝」……(汗) あ、あれは観てはいけません(笑) 制作発表の場で、世にも美しき「食い詰めた新撰組隊士」の隣に、ジロー氏が何食わぬ(笑)顔で座っていて 脱力しました。これはマズいでしょう。 ラビットバイク様情報の「桜嵐記」、こちらはイケるかもです。 いずれにせよ宝塚歌劇団、一度も拝見した事が有りません。 姉さん、香黒に夢中! わかるわかる! で、キューバサンドに使うキューバンブレッドが日本だとなかなか手に入らないんですよね! 私もバケット代用派なのですが、なるべくフカフカの出来の悪いのを探します。(^^)
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ラビットバイク
at 2022-08-18 19:24
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青さん
確かに、壬生義士伝はちょっと違うかも。。。 宝塚歌劇に必要なのは「ロマンス」なんですよね。 ベルばらもロマンスありきのフランス革命だから良いのですよ。 和物でも、チャンバラメインはダメで、とにかくロマンスなんですよ。 なので、源氏物語はOK。 赤穂浪士の話とかはダメ。 武士より、貴族なので、王朝ロマンなどが良いんです。 私も宝塚見に行ったのは若かりし頃で、最近は情報は知ってるけど、見に行くのはないですね。 まつの緑さん BSで桜嵐記やってたんですね。知らなかった。 BSってたまに見逃すことありますね。(^_^;) DVDだと、1万円弱ぐらいするみたいですよね。 録画しておけば良かったです。 アーカイブとかないかなあ。。。
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鮎子(AT)
at 2022-08-18 19:35
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緑さまの歌舞伎のお話を読んでいて、ふと歌舞伎役者にとって父親に早く死なれるのは大変なことで、「首を取られるようなもの(で、あっているでしょうか)」と教えてくださったのを思い出しました。
現代は親の職業などをそのまま引き継ぐ例が少なくなっているのであまり意識していなかったのですが、父親の早い死によって前途が閉ざされるというのは世襲の場合は”宿命”かもしれません。 多聞丸は父親を早く亡くし、しかも第一章のタイトルは「英傑の子」、つまり亡くなった父は英傑と言われたような大物。 父のようにはいかない、父のようにはなれない、それが母にとっては不満だったとしたら、多聞丸も大変です。
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まつの緑
at 2022-08-18 20:12
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ラビットバイクさん
桜嵐記、2月に放送があり、今回は2度目だったようです。 3度目があるといいのですが。 画像を見ました。 ひぇぇ、宝塚の正行さま、美しい。 目がハートになっちまいました。 ちょっと大衆演劇のメイク感あり。 ストーリーをコピペします。 >南北朝の動乱期。京を失い吉野の山中へ逃れた南朝の行く末には滅亡しかないことを知りながら、父の遺志を継ぎ、弟・正時、正儀と力を合わせ戦いに明け暮れる日々を送る楠木正行。度重なる争乱で縁者を失い、復讐だけを心の支えとしてきた後村上天皇の侍女・弁内侍。生きる希望を持たぬ二人が、桜花咲き乱れる春の吉野で束の間の恋を得、生きる喜びを知る。愛する人の為、初めて自らが生きる為の戦いへと臨む正行を待つものは…。 「太平記」や「吉野拾遺」などに伝承の残る南朝の武将・楠木正行の、儚くも鮮烈な命の軌跡を、一閃の光のような弁内侍との恋と共に描く 楠木3兄弟なのね。 この舞台で、四條畷神社に聖地巡礼するヅカファンがいるとか。 ブルーハートさんへ 宝塚版壬生義士伝は、テレビで見てしまったのよ。おっしゃる通り、これは見てはいけないヤツでした。 男役といえど中の人は女性だから、新撰組隊士のダンダラ羽織はしっくりこない。 桜嵐記は、画像を見ると王子さま系で、受け入れられそうです。
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ブルーハート
at 2022-08-19 09:13
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円窓のようにトリミングされた
赤滝の風景は、 望遠鏡のように、読者をこの時代へと誘います。 クルクルと視点を変えれば、嫋やかで優しげな「母親似」の若者が視えるでしょう。 予め闘争心をその風貌に貼り付けた強者よりも、 柔らかでしなやかな佇まいを持つ者が、闘うことに巧みな場合が世の中には多くあるような気がします。 さて、昨日マダムの情報「万里の竜馬」 賛成!賛成!大賛成! 大いに玉砕(?)しちゃって下さい! いやいや、翔吾氏なら大丈夫。 「おまんとは良い(えい)友達になれるぜよ!」と、竜馬はきっと言うでしょう。 楽しみだなあ、一番新しい「竜馬」。(^^)
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hitujitonekoto at 2022-08-19 11:40
ブルーハートさん
>予め闘争心をその風貌に貼り付けた強者よりも、 柔らかでしなやかな佇まいを持つ者が、闘うことに巧みな場合が世の中には多くあるような気がします。 ふ~む、なるほどねえ。 この顔の描写部分は作者が何を言いたいのか、羊にはよくわかりませんでした。 そんな風にも取れますね。 闘いの指揮者に必要なのは確かに、強面であること、とか豪快であることだけじゃないですもんね。 それと、綺麗な顔でやたら強い! というのはヒーローの一つの典型^m^
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ラビットバイク
at 2022-08-19 14:43
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母のイライラの原因は多聞丸もよくわかっていない。
ただ、頻度は増えている。 多聞丸は風貌が父に似ていないことに落胆してますが、それは風貌だけのことじゃない気がします。 父が亡くなって何年かはわかりませんが、母だけでなく周囲の人達が、自分と父を比べてしまって、周囲も自分も、父が英傑だっただけに物足りなさを感じてしまっている気がします。 風貌だけでなく、政治手腕やその他のことで、父と比べて劣っていることに落胆しているのでしょうね。 亡くなって3年経っていない頃だと、父のいない寂しさや家としての父のいない物足りなさを、母も自分も一番感じる時期なのかもしれませんね。
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ラビットバイク
at 2022-08-19 15:23
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楠木正行についての諸々を見ると、河内守になって7年は軍事行動を取らなかったとあります。
なので、何もしない正行に対して、周囲がイライラを募らせていた可能性はありますね。 (今の日本の政権みたい。。。) 父は勇ましかったのに、正行はおとなしすぎることに対して、母もイライラを募らせていたかも。
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まつの緑
at 2022-08-19 17:08
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多聞丸の顔つきと、父にはまったく似ていない母似の顔だということが分かりました。
「御屋形様」というからには、当主ですよね。 今の楠木の家の状態など、これから明かされるのを楽しみにしております。 鮎子さんへ 横道になりますが、歌舞伎界で父という後楯の役者がいない場合の話です。 「親がないのは首がないのと同じ」 というようです。 「恋飛脚大和往来 封印切」 (恋のたよりやまとおうらい ふういんぎり) 通称「梅川忠兵衛」の有名な台詞 「金がないのは首のないのと同じ」 から来ているのだろうと思います。 中村獅童が歌舞伎役者になろうとした時のこと。父は若い頃に役者を廃業、歌舞伎の血筋はあっても後楯はいませんでした。 祖母から「親のいないのは〜」と諭されたとのこと。 どうしても諦めきれず、自力で這い上がる道を選びました。
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鮎子(AT)
at 2022-08-19 17:22
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緑さま、申し訳ありません。
≻「親がないのは首がないのと同じ」 でした。覚えました。 由来まで説明していただきありがとうございます。 中村獅童が『徹子の部屋』に出て、歌舞伎役者を目指したころの話をしたのを聞いた記憶があります。確か、十八代目中村勘三郎が引き立ててくれたと大変感謝していました。 で、『人よ、花よ、』 父に似ていないと残念に思っているらしい多聞丸。 英傑だったという父は亡くなり、母の記憶の中ではさらに美化されているかもしれません。 しかも、父がないことから多聞丸は父以上の困難な立場や状況にあるのではないかと思います。 厳しいですね。
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ヤシマ
at 2022-08-19 22:33
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馬の写真がいっぱいあるから、競馬サイトに飛び込んだかな?なーんて(笑)
「つかみ」としてはなかなかいい滑り出しですね。読みやすい。 三人称ですが時々「己」という言葉が出て来ます。「塞王の楯」でも同様の表現があり、最初人の名かと思っていたのですが、自分自身の事を言っている、いわば「半一人称」的な表現。 彼としての一般的な表現なのでしょう。 「はくちゅる」最後のあらすじを明日アップしたら、本格的に本作へ移行するつもりです。 連載前情報でニワカ勉強でもするか・・・・
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hitujitonekoto at 2022-08-20 14:48
ラビットバイクさん
>楠木正行についての諸々を見ると、河内守になって7年は軍事行動を取らなかったとあります。 なので、何もしない正行に対して、周囲がイライラを募らせていた可能性はありますね。 なるほど!! さっき羊も資料を見たのですが、この沈黙の7年をそう読むのね! うんうん、ありえますねえ。 作者が、父と同じように報国とか忠義として語られるのは違うんじゃないか、そこらへんの葛藤を書きたいみたいに語ってましたが、この7年の間にどう自分の使命や運命と与して、そこを乗り越えたか、が書きたいテーマになるのかもしれませんね。 鮎子(AT)さん >父以上の困難な立場や状況にあるのではないかと思います。 そうなのかもしれませんね。 歴史を功名の順にたどっていくと、その視点には立てない。 まさに正行の立場に立つことで見えてくる立場や状況なのでしょうね。 作者自身の、家業を継ぐこと、父との葛藤、小説との葛藤、などなど熱く生きてきた人生が凝縮されるのかもしれません。 ヤシマさん 競馬サイトです(笑) あ~一度本物の競馬にも行ってみたい、と思いつつまだ一度も行ってないわあ。 >「塞王の楯」でも同様の表現があり、最初人の名かと思っていたのですが、自分自身の事を言っている、いわば「半一人称」的な表現。 彼としての一般的な表現なのでしょう。 あ~そうなんですねえ?! あまりこういう書き方の小説の記憶がないので、かなり独特だなあ、と思ってたんですが、これからもこの人称は使われるのかもしれませんね。 わかりずらいことはないので、そこは個性になりそうですね。 「はくちゅる」あらすじ、頑張ってくださいね。 >ニワカ勉強 逆に、ニワカにやろうという意気込みはすごいわあ。羊はもう完全に放棄してます。^m^
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えびすこ
at 2023-10-08 10:01
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ご無沙汰しております。
南北朝時代を取り挙げる歴史小説ですね。 実は数年前から朝日新聞の連載小説を読んでいないので、今は何かが気になっておりました。 1年余り前からの連載でしたね。 最近ではマンガや小説では南北朝時代がひそかなブームですね。 少し前には「歴史探偵」では北条時行と北畠顕家を取り挙げていました。
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