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391 作 重松清
【羊の要約】 真知子さんが金曜日に行きますから、と言うので、よろしく頼む、と声を出すと、元気がない、と言われてしまう。その原因をすぐさま推察して、遺骨を持って帰って、マズい展開になったのだろうと先走ってきた。 彼女は勘はいいが、こういうところがズレている。 申し込みされている人数を知りたい、というので、スタッフにリストを持ってきてもらった。 驚いた。申し込みは二十人を見込んでいたのに、十五人。これは何とかなるだろうが、何と! 後藤さんがリストの中に入っていたのだ。 自分史に興味があったのか? 書きたいのか? 自虐と否定で、親としての歳月を私に語っていたではないか…。 黙ってしまった私に、電話の向こうから真知子さんが、やはり遺骨の件で大変なことになっているのか、と問いかけてくる。 いや、父の遺骨は帰京した足で照雲寺に持っていっている。
by hitujitonekoto
| 2019-07-09 20:19
| 新聞小説を読む「ひこばえ」
|
Comments(10)
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流
at 2019-07-09 06:21
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おはようございます。
唐突ですが、トーマス・マンという人の短編に「トビアス・ミンデルニッケル」という題のものがあります。題名は主人公の名前でもあります。 私はこの作品と主人公が大嫌いです。トーマス・マンの作品が嫌いなのではありません。「トニオ・クレーガー」は中学時代からの愛読書ですし、「トビアス・ミンデルニッケル」と同じ短編集の中で、大好きなものもあります。 ですが、「トビアス・ミンデルニッケル」は絶対に忘れることができない小説です。この嫌な主人公と同じひどいことを、立場が変われば自分もしてしまうかもしれない、と思わせるからです。 「嫌い嫌いは好きのうち」とは、こういうことをいうのかもしれないと思います。 こんな書き方をして、手の内が見えていますね。 「嫌い嫌いで、嫌いのうち」という話をしよう、という。 同じ嫌いな話、嫌いな主人公でも、「自分もこういうことをしてしまうかもしれない」と思ったら、「好きのうち」になると思います。しかし、「ありえない!」と思ったら、それはやっぱり「嫌いのうち」になるでしょう。 単に嫌な思いをするだけで、トーマス・マンが短編の中で心を抉ってくるような深みが、「ひこばえ」にはないのです。それを「ほのぼの」とか「なごむ」とは、私は言いたくないのです。 今日は二点(に至るまでが長すぎですね・・・) ・厄介な仕事を複数抱えるのは、働く人にとってそんなに異常事態ではありません。普通の人は辟易しながらも淡々とこなそうとするものです。 ・あれだけ連れ回し、撫でさすり、抱え上げた骨箱をしれっとお寺に戻すとは洋一郎もたいしたもの。 お寺に置いてきたつもりが、家に帰ったら骨箱があった、なーんて、怪談仕立てはないでしょうか。
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鮎子(AT)
at 2019-07-09 07:36
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『ひこばえ』は登場人物に人を苛立たせるセリフを言わせるのは上手ですね。
サイマチしかり、後藤氏しかり。 『社畜人生』には、muichibutuさまが怒りのコメントを寄せていらっしゃいますが、当然のことと思います。 ところで後藤氏は起業家になりましたが、本人の会社で働いている人達はこれを読んでどう思ったのでしょう。後藤氏は社員に「この会社の社員は社員だが、社畜ではない。自分の意志で好きなように働いてくれ」とでも言っているのでしょうか。 主人公の心も声にも、私はしばしば苛立ちを感じます。 以前、主人公が息子が休日も出勤するのに対して過剰なほど心配していましたが、「一つ屋根の下に親と暮らしていて、朝晩の食事・洗濯・掃除は(多分)母親任せ。具合が悪いとか元気がないとかなら親がすぐ気がついて、必要なら助けてやれるのに、なぜこんなに心配するのだろう。うちの娘は800キロ離れた場所で、一人暮らしで就職したばかりなのに」とイラっときたのを覚えています。 そして、しれっと父親のお骨はお寺に返している。 こういうときの便宜のために主人公の家と父親の最後の住処は近かったのでしょうか。 あの、「父親は、主人公がムサ急の千歳駅付近に住んでいるのを知って和泉台に引っ越してきたのではないか」という指摘をされた方があって、「なるほど!」と思ったのですが、どうもそうらしい様子がありません。 遺骨が身近にあるのは旅などの非日常のなかではいいが、普段は困るのでしょうか。妻が嫌がる、とか。 父が自分の中に溶けているというのは、「遠きにありて思う」方がいいのでしょうか。 本当に勝手な主人公。 今日一日だけではなさそうですが、仕事をしていない。無能でさぼってばかりですね。
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たお30225
at 2019-07-09 09:03
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遺骨、お寺に返していましたね!
私、洋一郎をそこまで浅薄と思っていなかったのかな。 ご都合よく、解決させるんですね。 表面上は、神妙に、心の中では厄介払い同然、手をひらひらさせて「ああ、すっとした」だったのでしょうね。 結局、お骨騒動はコップの中の嵐でさえもなく。 まあ、遺骨にしてみれば、それこそやれやれかもしれません。 洋一郎、さっさと後藤さんの様子、見に行くべきです。 食事をいらないといったのだから、「どうしたんですか?」 てね。ほかに、仕事ないんですから。
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鮎子(AT)
at 2019-07-09 10:00
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主人公は
決定的に まずいことの起こるタイミングを 待って登場
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ブルーハート
at 2019-07-09 13:51
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乱入!
ブルーハートです! 仁義、欠いてます。 滅私(なフリ)の母親にも、怨恨まみれの姉さんにも、目出度くご対面の済んだ「骨の父」は、 主人公の家庭に迎え入れられるべきでは無いのですか? 写経で心を清め、今迄の人生を悔い改めて一人生きていた父が、一番のぞいて見たかった息子の家の居間に、一輪挿しの花と水を供えて置いてあげたらどうなんですか? 作者の大切な「お客様」である(と思われる)小学生に、「どうしてお父さんの遺骨をお家に連れて帰ってあげないの?」と聞かれたら、なんと答えれば良いのですか? 「大人には大人の事情がある」とか、 「これが私の流儀なのです」なんて答えちゃうのかね? そんなもん「へ」でもねえ! なんて、怒ったってこれが「ひこばえ」という小説なんだから仕方ないです。 怒りを通り越して情けねえ。 あと、サイマチって女! 二度と俺の前にツラ出すな! あ、駄目か出るよね(笑) 流様 「こっちには考えが有る!」は、実は何にも策を持たない奴の時間稼ぎ&負け惜しみの事が多々有ります。 その意味でも大人の台詞ですかね?(笑) 敗走しながら難癖玉乱射する私でしたーっ! ごめんなすってーっ!m(_ _)m
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ブルーハート
at 2019-07-09 14:37
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朝刊を開いて、161回目の直木賞候補が全員女性であることを取り上げた記事に目が行きました。
こちらのサロンでも既に話題になっていましたが、 記事の中で桐野夏生氏が「驚く世の中であって欲しくない」とコメントしているように、特別な事では無いのです。 たまたま候補作品の作者が全員女性であったというだけの事です。 私はこちらのサロンやベンチで「女流」という表現を使わせて頂いておりますが、男社会が当たり前であった、かつての文壇の名残りのような「女流」という言葉が実は大好き(笑)なのです。 誤解を恐れずに言うなら、男でなければ認められなかった時代に、「女で悪いか!」と食い込んで行った作家達の気概や覚悟のようなものを「女流」と言う言葉に感じるのです。 そして今の時代、男性作家を超えるとか、女性とは思えないなどと言う評価はもう要らない。 男と女は別物であって、しかし同等に評価される対象であって然るべきだと思います。 こちらのサロンで一緒に楽しませて頂いた朝井まかて氏や、現在連載中の桜庭一樹氏のような素晴らしき才能は、女性ならではの視点と女性にしか無い感性で読者を魅了します。 これからも「女流」は「女流」と呼ばせて頂きたい。「驚かない」世の中に日本人の誇れる作家となる女性達に心からの敬意を表して。m(_ _)m
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muichibutu
at 2019-07-09 20:41
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(青)さん、これ「敗走しながら難癖玉乱射する私でしたーっ!」って火の鳥が乗り移ってません?
直木賞、驚くどころじゃございません。毎日女房の圧力いかにして跳ね返すか四苦八苦でございます。それってパワハラじゃん! 世の中懲りない面々てのがおりまして、散々悪口三昧言われてもまた平気な顔してでてまいります。 また出た!サイマチ。出たとたん噴き出しちまいました。
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hitujitonekoto at 2019-07-09 20:47
> ブルーハートさん
「女流」の意気込みに最大限の敬意を払っている青さんの力強いコメント、感動しながら読みました。 >男と女とは別物。しかし同等に評価される対象 という言葉。すごいです。 別物、というのは、羊は、このブログでのコメントを通じて、ひしひしと感じています。 本来は、コメントくださる方が女性でも男性でも、関係ないんです。 でも。 つくづく別だなあ、と気付かされるのです。 時に女性の感性で語りたい(牝羊なのでね)時に男性の感性がうらやましい。
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hitujitonekoto at 2019-07-09 20:58
> 流さん
> 鮎子(AT)さん > たお30225さん > ブルーハートさん コメントありがとうございます。 >ご都合よく、解決させるんですね ほんとに、このたおさんの言葉が象徴している今日の回でした。 >トーマス・マンが短編の中で心を抉ってくるような深みが、「ひこばえ」にはないのです。それを「ほのぼの」とか「なごむ」とは、私は言いたくないのです 流さんのコメントですが、これはとてもよくわかりますねえ。 「ほのぼの」「なごむ」は時に欺瞞ですね。 >うちの娘は800キロ離れた場所で、一人暮らしで就職したばかりなのに」とイラっときたのを覚えています。 鮎子さんのこの実感も、本当によくわかります。何でこんな風に、イラっとくるような書き方をしてしまうのかなあ。 流さんのさっきのコメントを借りるのなら、この親子の描き方に、「ほのぼの」「なごむ」を感じたくないのですよ~。 さて、今日も流さんの語る物語の展開が、胸をすっとさせる。お見事なものでした。 >お寺に置いてきたつもりが、家に帰ったら骨箱があった きゃ~。これ、凄くないですか!? もう最高~~! \(^o^)/
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hitujitonekoto at 2019-07-09 21:02
> muichibutuさん
ムイさんを噴き出させるサイマチ、なかなかやるじゃん! なんて感じてしまいました。 コメントありがとうございます。 ムイさんと「女房」さまのお話には、いつも何ともいえないユーモアを感じておりますよ。
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