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313 作 重松清
【羊の要約】 父のことをどれぐら覚えているのか訊かれて、ほとんど記憶になくて、悪評にショックを受けていると答えると、小雪さんは自分なりの理想の父を作ればいい、という。さらに、世間さまがどう言おうと、ウチの親父はこうだ、と思えばいい、と睨んできた。 真知子さんが「開き直るってことか」と問うと、「開けばいい、居直ればいい」という。 迷いのない小雪さんの言葉に私は思わずうなずいていた。「それは事実じゃない」と真知子さんが言い返したが、「思い出は身勝手なものに決まっている、楽しい思い出だけ、つくっちゃいなさい」と小雪さんは私を睨みながら断固として言う。
by hitujitonekoto
| 2019-04-20 12:15
| 新聞小説を読む「ひこばえ」
|
Comments(9)
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流
at 2019-04-20 09:19
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おはようございます。
なんとなく、洋一郎はもう小雪に会うことはなく、また、明日は別の場面(友人との飲み会?)に切り替わっているような予感がしました。 神田とか小雪さんとか、主人公を圧倒するような、怖そうな感じの人が弁舌をふるい、主人公が何と言ったかわからないうちに別の場面になって、なんとなく怖い人の言い分が支持される、というのが、今までのパターンでした。 あるいは、小雪さんと別れたところで、タイミングよく?本多君から後藤父トラブルの電話がかかってくるとか。 別に、よく覚えていない父のことを美化した思い出を作るのはかまわない。小雪さんに言われずとも、洋一郎はすでにそうしていると思います。 でもそこで留まって、自発的に父の納骨や父のいた部屋の片づけをしようとしないのが洋一郎のダメなところです。いつまでもそのままにしてはおけないのを知っているくせに、他人任せ。感謝も謝罪の気持ちも反省もなく。 これ以上洋一郎を甘やかす登場人物は要りません。 洋一郎は、父が寸借詐欺みたいなことをしていたダメなところを、自分のダメさの隠れ蓑にしていないでしょうか。 父が小雪さんに迷惑をかけたといっても、死んでしまった父にはもう何もできません。でも、生きている洋一郎は、家族(息子ではなく、妻や母を筆頭に)と話し合い、父の遺骨を引き取って、何らかの供養を施すことができる。これだけ暇そうなら、父の部屋を自分で片づけて処分することだってできるでしょう。息子は独立して、お金に困っている様子もないですし。でも、しようとしない。 父のした良くないことと、洋一郎がしている良くないことは別物なのに。 サイマチの「事実じゃない」「開き直るってことですか」というような言い草を「言わずもがな」というのだと思います。サイマチがこの小説に存在する意味が、いまだにまったくわかりません。ただ、「若い女の子が出てきた方が華やぐ。ちょっとおバカな方がかわいい」ぐらいの考えではないでしょうか。 あるいは、「読者にはわからないかもしれないから、サイマチに聞かせて小雪に言わせる」という、小心なご親切心からきているのでしょうか・・・。
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流
at 2019-04-20 09:34
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この小説の中には、いくつか、作者が読者の心に残ってほしいと思っている決め台詞のようなものがあると感じますが、私にはいずれも「けっ」という感じです。
読者は、作品の中から、それぞれ、自分の心に刺さる表現を探そうとするものだと思いますが、あまりそういう気持ちにもならず、また、自然に(良い意味で)心に残るものも、「ひこばえ」にはありません。 「春に散る」の中には、おそらく私が勝手に見つけ出した、心に残る表現があります。広岡が、シェアハウスに出入りし始めた頃のショウゴ君に言っています。 「何でもそうだ。トレーニングというやつは、そこで輝きたいと思っているリングで自由になるためにするんだ」 料理やアイロンかけは日常というリングで、勉強は教室というリングで自由に振舞うためにする、と、その前に言っています。 この回は切り取ってノートに貼りました。 私はいつも、出勤前に連載小説を読みます。これを読んだ朝は特別に「よーし!」という気持ちになっていたはずです。 2016年の4月24日でした。
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hitujitonekoto at 2019-04-20 12:27
流さんこんにちは。羊です。
いつも早くからコメントありがとうございます。 流さんのコメントの「春に散る」の部分を読んで、今日も、そしていつもモヤモヤしている「ひこばえ」の書き方についての不満が一つ溶けたような気がしています。 「春に散る」がものすごく上手い小説だ、と羊は思っていません。むしろ誠実でトツトツとしたところがいい。しかし、誠実な小説がすべていいわけじゃない。そこには、 流さんが見つけたような、読者に新鮮な感動をくれる、作者の言葉、作者の姿勢、作者の思想が突き刺さってくるところがいいのでしょうね。 一方、「ひこばえ」の不満は、世間的で常識的な正解を、強引なキャラたちが声高に叫ぶことなどで、読者に届けようとしているような気がしてしまうこと。 それはもう作者の持っている「体質」なので、変わらないのでしょう。そして、その体質の部分は合う人がいたり、合わない人がいるのだと思いました。 どうなのでしょう。
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ブルーハート
at 2019-04-20 14:00
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乱入!
ブルーハートです! 粋で洒脱で男勝り(?)の「馬場町マドンナ」が 利いた風な口をきく。 「思い出は身勝手なものに決まってる…」 それ、違いますから。 「身勝手」に自分の中に落とし込めるのは、 貴女とシンちゃんのように、親密な関係にあった 男女に限られるのだと思います。 降って湧いた「遺骨」に戸惑いながらも、「生きていた父」の「思い出」を掘り起こそうとしている息子(には見えないのですが)に、「身勝手な思い出」を持たせてあげたいのなら、貴女は最初から「嘘」をつくべきでしょう? 存在の耐えられないアホらしさの女性エディターからの電話に、「嘘」をつくべきだったのではないのですか? 良い人だったと、優しい人だったと、稼ぎは無いけどお金には意地汚く無くて、他の人が何と言おうと私には本当に良くしてくれた。 とか、「嘘」ついちゃったら良かったんじゃないの? それが本当の意味での、粋で洒脱で男勝りな「いい女」です。 誰もが心の底に抱える、遣る瀬無い「思い出」は、 ふとした瞬間に蘇り、今はもう尋ねることも出来ない人に向かって答えの無い問いかけを繰り返す。 「身勝手」に「都合良く」創り上げることができるのなら、世に「小説」や「映画」や「音楽」は育たないでしょう。 おっと、今日はベンチも掛け持ち! 「火の鳥」イケてます! マダム緑のアンテナに古いドラマが引っかかって嬉しいです!「岸辺のアルバム」も名作でした! お天気の良い週末。 選挙カーが賑やかです! ごめんなすってーっ!m(_ _)m
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kase551 at 2019-04-20 20:15
こんばんは。
今日も仕事で、さまざまな国の若者たちを引率して、 「バリアフリー展」を見学してきました。 好奇心満々の表情、「ケッ、こんなの、やってられないぜ」という、斜に構えた表情など、若者たちの多様な表情が、オッサン(私)には楽しいんですね。 さて、流さんのコメントに、「あぁ、せやせや・・・」と声を出して、濃いめのハイボール(ウイスキー:1、炭酸:2)を飲んでおります。 トレーニングというものは、「自分の持ち場で自由になるために」するものだ、という意味の広岡のことばには、わたしも、「う~ん、えぇことゆぅなぁ~」と思いました。 流さんのおかげで、そのことばを思い出すことができました。 ホンマに、ありがとうございます。
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めぐみ
at 2019-04-20 20:20
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こんばんは。
今宵は青さまに 完全同意です。 小雪さん 嘘つくべきだったんですよね。 洋一郎の耳まで届けて すり替えろ!なんて無茶な! でも息子が 礼儀知らずのトンデモおっさんなので そこまでして守ってやる必要は無いかなぁ。
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鮎子(AT)
at 2019-04-20 20:30
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300話過ぎて、思い出を勝手に作れと言うんですか。
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流
at 2019-04-21 07:09
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おはようございます。
「小さな嘘はついたけど大きな嘘はつけない」 「家族を捨てた話もちゃんと書いたと思う」 でも「シンヤ」は、サイマチとの連絡を絶ってしまったんですが。自分史を作るのをやめたのは、やはり家族を捨てたことに耐えられなかったから、というのでしょうか。 小雪さんは信也との思い出を美化したいでしょう。それは自分の過去を美化することでもあるし、先が長くないと知ればなおさらでしょう。 でも、洋一郎は小雪ではないので、これ以上美化する必要性は何もありません。したければすればいいけれど、という感じです。 サイマチ、どこが「デキる女」なのでしょう。質問のしかたはプロとは思えない稚拙なものだし、自分の感情と取材とをまったく区別できていません。
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hitujitonekoto at 2019-04-21 17:02
>ブルーハートさん
>kase551さん >めぐみさん >鮎子さん 第313回へのコメントありがとうございます。 青さんの >女性エディターからの電話に、「嘘」をつくべきだったのではないのですか めぐみさんも全面同意されてますが、なるほどです。 どうしても、あの時の電話での対応がウソっぽい。 他人からの電話にベラベラとあんな風に喋るキャラとは思えません。これは、他の人の迷惑千万という感じの対応もとても気になりましたねえ。全くの詐欺師、というのと「寸借ちゃん」はちょっと違いますからねえ。 鮎子さんの >300話過ぎて、思い出を勝手に作れと言うんですか。 これも、可笑しくて笑っちゃいました。 そうそう。これは核心ついてる~。でも、意外とこの作者、やっちゃうかもしれません。 そして再度の投稿の流さん >洋一郎は小雪ではないので、これ以上美化する必要性は何もありません。したければすればいいけれど、という感じです。 これもねえ、ズバリと言っちゃいましたねえ。 こういう思考はたぶん、「ひこばえ」の作者の感動の狙いどころと真逆なんだと思うんですよ。 そして、羊は、全面的に賛成なんですよ、流さんに… ^m^
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