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53話 作 重松清 画 川上和生
【羊の要約】 佐山が、アメリカのサンシティ=老人だけが暮らす街について聞いてきた。そこには原則55歳以上が港区くらいの土地に7200世帯、14000人ほどが住んでいる。病院や買い物、娯楽施設がそろいセキュリティも完備しているが、車がないと生活できない。平均購入価格は日本円で2800万円ほど。佐山はうらやましがるが、私は疑問だった。若者がそっくり消えてしまったSF映画のようでいびつだ。 【羊のひとこと】
by hitujitonekoto
| 2018-07-25 10:57
| 新聞小説を読む「ひこばえ」
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Comments(9)
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うさぎ
at 2018-07-25 12:19
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今回の回は、アメリカと日本のカルチャーの違いを感じさせられる回でした。
アメリカはとにかく「個人の自由」を尊重する国だと思います。そのため、子育てもベビーシッターという文化が出来ていて、子供が小さくても、ベビーシッターに子供の世話をお願いし、夫婦は夜に出掛ける。 そして、子供も自立していて、高校卒業すると家を出て、アルバイトをしながら学生生活を送る。 そして、介護なども子供の世話にならず、自己完結の人生を送るし、老人ホームなど個人の自由が制限される施設ではなく、街全体で介護をする・・・という感じでしょうか? 新婚旅行でカリブ海に行ったのですが、日本人は若いカップルが多かったですが、欧米人は老夫婦が多かったです。 日本では、リゾートに行くと若い人だらけですが、海外だとおじいちゃん・おばあちゃんも多いのです。ビキニのおばあちゃんなどいるんです。 日本は、とにかく子育て・介護など家族に束縛されて、個人の自由な生活が制限されているのかもしれません。佐山も子供を中心にした生活だったため、その子供がいなくなると家族に破綻が起きるし、紺野も介護でがんじがらめになっていて、介護のために早期退職という人生になっています。 佐山も紺野も、個人の自由をもっと尊重すれば、違った人生なのかもしれません。日本の学校がとにかく個人の自由を尊重せず、変な校則で縛り、「みんな同じ」という教育をしてしまう気がします。 アメリカが銃規制しないなどは、ちょっと個人の自由とはいえ、別の方向に行ってしまっている気がしますが。 サンシティーという街が良いのかどうかはわかりませんが「自由を尊重するアメリカらしい」と感じました。お金があれば、私も住んでみたいかも。
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うさぎ
at 2018-07-25 12:43
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一昨日、たまたまNHKのプロフェッショナルという番組を途中から見ていたら、「遺品整理のプロ」という方の回で、20年父子の断絶した父親が孤独死し、その遺品整理に息子が立ち会う・・・という回でした。
なんだか、洋一郎と実父もそんな形になるのかなあ・・・と思いながら見ました。 洋一郎の場合は、50年近い父子の断絶ですね。 そして、残された家族のために、終活というか、身の回りの片付け・断捨離は必要だとしみじみ・・・昭和の時代は、物を残す時代でしたが、平成の時代やその次の時代は、いかに物を捨てるか。。。が大事な時代ですね。
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muichibutu
at 2018-07-25 13:38
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いやー、コワ! 老人だけしか住めない町てのがあるんですね、アメリカに。ブラックユーモアを聞いてるよう。
そんなところ絶対に行きたくない。 アメリカならこそで、日本では人が集まるかな。ここに入れば病気や経済的な心配しないで済むと云うのなら話は別ですが。 私が老人ホームに入るのなら保育園が併設されたようなところが良いな。子供を見て暮らす。一緒に遊べないかな。 佐山もこう云うところで、孫をみるような気持ちで子供たちに接すれば何らかの気付きがあるような気がするな。 佐山の辛いことは理解するが、やはり逃げてちゃだめな気がしますね。
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鮎子(AT)
at 2018-07-25 15:01
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中国についで今度はアメリカ老人の事情。
国際的だと感心すればいいのでしょうか。 佐山と主人公の会話は表面上繋がっているのですが、主人公が佐山の話の内容の深刻さに全く気がついていないようなのが私としては気になって仕方ありません。 施設では、入居者の精神状態の変化というのも大事な注意点ではないでしょうか。主人公としても、施設長としての責任を問われることは避けたいようですし。 まさか、今度は主人公の精神状態を考えなければならないというのではないでしょうね。 青様も >昔なら、ちょっとおかしくなっちゃったで済ました症状 >が、はっきりとした病名が付き、薬が処方され、カウン >セラーが改善策を探ってくれる時代 と言われており、私もどうかとは思います。ここで主人公のことまであれこれ詮索したくない…。でも変な気がします。
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ブルーハート
at 2018-07-25 15:11
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乱入!
ブルーハートです! 不思議な事に、 作者は佐山夫妻に関して 精神科医やカウンセラーの存在を描いていません。 愛息を亡くした当初、 夫人がひどく落ち込んだことには言及していますが、(当然の事として)その時点で専門家の助けを借りたという供述も有りませんでした。 (私が読み落としていなければですが) クラスメイトの死を目の当たりにした子供達は、 その「心的外傷」を専門家の手を借りて学校側がケアしたと思われます。 今五十代半ばの佐山夫妻には、そのアクシデントに見舞われた時点で、専門家の力を借りて立ち直るという選択肢が当然在った筈なのですが…。 「よしお基金」を生き甲斐として、 二人だけで立ち直った佐山夫妻なのか? 哀しみを哀しみとして受け止めて この先も二人で生きてゆくために、 もう、逃げてもいいでしようか? 誰にも迷惑を掛けずに、息子のもとへ行ってやれるまで。 静かに世間というものから逃避してもいいでしようか? 佐山夫妻のそんな声聞こえて来るのですが。 重松清という作家に縁がなく、 「どの辺」を突き付ける人なのか?攻める人なのか?正直見当がつかない。 ただ、まあるく形作った掌の平や、 優しげな佇まいの男達のイラストレーションに、 声高では無い作者の「再生」へのメッセージを感じます。 遅れ馳せながら、無一物様の「宗教」のお話に深く頷く。 コメントの中に登場した寂聴氏は、 日本中を震撼させた新興宗教による犯罪に対して、 「日本古来の仏教が、寺がしっかりしないからこんな事になる!」と仰っていました。 悩める人を救い、子供達を見守るのは、本来、神に仏に仕える人間の仕事で在った筈です。 ☆災害認定される程の猛暑とか? どこ行っても暑いんだろうが、取り敢えず東京を離れます。暫し旅の空です。 ごめんなすってーっ!m(_ _)m
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muichibutu
at 2018-07-25 20:50
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いやはや、何とも難しいです。
でもこれが作者の狙いかも。難しいでしょ、一緒に考えましょうよって。 人間、生き方はそれぞれで、これでなければというようなものは無いのかも。 言い方は悪いですが、自分を騙して逃げをうつのも一つの方法。決して非難されることではないでしょう。 も一つは宗教。特に今回のように死に関わるものは宗教も一つの筋道かも。 更には、まともに正面からぶっつかる。佐山一人ならこれを勧めるが、奥さんも一緒だからな。人間死んでもともと、玉砕覚悟でぶっつかれなんて言えないしな。 さて、どうしたもんか? それと、「よしお基金」。これ自体は非常に立派な行為だけれど、これが逆に佐山達を「芳雄の死」に縛りつけてたのではないかと云う気もしますが、どうなんだろう? 「?」ばかりです。人生経験結構長いんですがねぇ。
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まつの緑
at 2018-07-26 02:18
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洋一郎さんにお願いがあります。
佐山夫妻は、精神科医なり自治体の精神専門の保健師なり、受診や相談を受けているのか聞いてほしいです。そして、どこにも相談していないなら、サポートが必要な状態だと話してほしい。このまま佐山さんを帰さないで下さい。 とってつけたようにとか、都合よくと言われるかもしれないけれど、私はよしお基金のAEDか、トレーニングで救われる若者が出てくることを切に願います。芳雄くんは戻ってこないけれど、尊い命の犠牲で助かった命の存在が夫妻の心の救済になってほしい。それは芳雄くんが両親を救うことにもなるのだから。
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hitujitonekoto at 2018-07-26 11:48
>うさぎさん
>muichibutuさん >鮎子(AT)さん >ブルーハートさん >まつの緑さん 第53回へのコメントありがとうございます。 muichibutuさんが言ってらっしゃいますが >作者の狙いかも。難しいでしょ、一緒に考えましょうよ そうかも。今回のコメント読んで、何という奥行きのあるコメントが出そろっているかとか…と羊は深く感動しております。 それは、(羊には今のところ面白くない)この小説の一行一行にみんなが触発されているのかもしれな、と思うと、(今のところ面白くない)この小説はなかなかすごいのかもしれない、と思い直しています。 いまだ掴み切れない作者に >声高では無い作者の「再生」へのメッセージを感じ る、と青さんも言ってます。 しかし、掴めないんです、羊も。 >うさぎさん アメリカと日本の文化の違いの論旨、イチイチうなずいて感服しました。 サンシティーという街をただ単に「いびつ」だとスルーした洋一郎より百万倍(←安易な単位だなあ)納得なサンシティ:日本の施設の分析。 >老人ホームなど個人の自由が制限される施設ではなく、 >街全体で介護をする・・・という感じでしょうか 羊が捕まえきれなかったニュアンスをこんな風に表現してくださって、胸のつかえが下りました。 だからあ。こんな風に世界をつかまえていく視点が、洋一郎に欲しいのよお。 平成、断捨離の時代、これも議題にあげていっぱい意見交換ができそうですよね~。 脱線がいいのよねえ、ここのみなさんの… muichibutuさんの提示された、「宗教という救い」に対して、青さんもとても面白いコメントしてます。 >悩める人を救い、子供達を見守るのは、 >本来、神に仏に仕える人間の仕事 これも、語ってみたいですね~。 つづく
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hitujitonekoto at 2018-07-26 11:49
つづき
ん? 鮎子さんが洋一郎の精神状態を心配してますねえ。 >変な気がします この物語をじっくりと知的にゆるゆると語ってくれているのも洋一郎なんですが、その陰から見え隠れする洋ちゃんの、何ともいえない影の薄さと他者が見えない感じ… 家庭の中でも仕事の現場でも、幼い頃の思い出にも、そんな感じがチラチラして、羊も気になっています。 そして、 muichibutuさんとまつの緑さんの、「よしお基金」へのアプローチ。 >[「よしお基金」。これ自体は非常に立派な行為だけれど、これが逆に佐山達を「芳雄の死」に縛りつけてたのではないかと云う気もします] このmuichibutuさんのご意見は本当に瞠目しました。いやあ、すごく面白い意見。 まつの緑さんの >[よしお基金のAEDか、トレーニングで救われる若者が出てくることを切に願います。芳雄くんは戻ってこないけれど、尊い命の犠牲で助かった命の存在が夫妻の心の救済になってほしい] これが一つの答えのような気もしました。 佐山夫妻にとって「よしお基金」は何なのか、どんな実質的な成果が出ているのか、具体的で真剣なものがないと、単なる自己愛撫に陥っていくのではないか…
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