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405話
【羊の要約】 次の場の出番が近づき、喜久雄は俊介と別れて舞台袖へ。そこにはさっきの若衆の恰好のまま舞台を見ている武士がいた。 喜久雄から声をかけると飛んできた武士と、ちょっとした雑談のあと、唐突に喜久雄が言った。 「おまえ、女形やれ」 若いとはいえ、もう二十年父親を継ぐべく、立役としてやってきた武士には驚きの言葉だ。 「一から出直すつもりで、俺についてやってみろ」 【羊のひとこと】 さて、喜久雄が何の役で、次の場に向かうのか、すっかり忘れていましたので、おさらいします。 『助六由縁江戸桜』の揚巻は、吉原の全盛を象徴するような傾城の大役で、その衣裳の豪華さもまた当代随一。 最高位の傾城の品格を見せるために、正月飾文様打掛で、門松や羽子板の刺繍はもとより、袖山肩山からは注連縄を滝のごとく配し…。 この衣裳に三ツ歯の高下駄を履き、男衆の肩を借りながらしゃなりしゃなりと舞台裏へ引けてきたのは喜久雄。 舞台が好きそうで、その容姿(首すじの色香?)でも女役として見込みのある武士を見つけちゃったんですねえ。
by hitujitonekoto
| 2018-02-21 10:27
| 新聞小説を読む「国宝」
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Comments(10)
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鮎子(AT)
at 2018-02-21 10:24
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喜久雄は本当に三國屋の御曹司に惚れ込んだようです。
出の直前、舞台袖で舞台を見続けていた武士を見つけるなり声をかけ、「「武士、お前、女形やれ」「俺についてやってみろ。三國屋の兄さんには俺から話とく」と一方的に宣言。 武士は驚き、父から教えられ20年近くなる立役のキャリアが否定されるこの申し出にすぐには承服できかねた。ようですが、喜久雄の出の姿が『鈴でも鳴らすような足取り』に見えたというのは、語り手の言葉であると同時に武士が喜久雄の女形としての姿に魅了され、ぐらりと心が傾いたことを示しているのではないでしょうか。 武士の舞台袖で舞台を見つめる熱心さ。代役が回ってきたのも熱意を買われてのことかもしれません。礼儀も正しい。代役が急に決まって挨拶できなかったことをきちんと詫びています。 あ~、一豊とは違いますねえ。昨日のまつの緑さんの、歌舞伎愛に満ちた厳しい指摘。一豊のような態度では淘汰されてしまうとのこと。 淘汰されるままにできないのは、教えるのが我が子だった場合。5回、10回教えて駄目でも教えないわけにはいかないのです。 一豊の場合、希望が持てる?のは、俊介も二十歳で出奔するまであまり熱意がなかったが、今日大成していること。昔、義太夫の稽古でしたか、俊介の「じ~ろ~ふ~」が、サリーさんに教えてもらわなければ熊谷次郎直実の次郎だと永遠にわからなかったと思います。 先代の白虎が、稽古に不熱心な俊介に対する対策の意味もあって喜久雄を引き取りました。喜久雄・俊介に似たライバル関係に、この先一豊と武士がなっていくのでしょうか。
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hitujitonekoto at 2018-02-21 10:55
鮎子さん
コメントありがとうございます。 羊よりもいつもたいて早く読まれて適切にまとめられて、深くてたっぷりで、それから、他のコメンテーターへの気配りも(羊の代わりに)してくださってどんだけ感謝していることか…。 >語り手の言葉であると同時に武士が >喜久雄の女形としての姿に魅了され、 >ぐらりと心が傾いたことを示しているのでは >ないでしょうか。 そうだわあ。 映像ならば、喜久雄の顔と同時に、それを見つめる武士の顔を出すわけで、これはその通りだと思いました。 また、今そう考えていたら、ここでまっすぐに顔を上げて、見入っているだろう清々しい武士の表情と対照的に、廊下の陰から見つめている一豊の表情が浮かんできて、ああ、この二人は対照的なのかもしれない、とも思いました。 羊は、一豊も次代を担う役者に成長してくれることと思っていますが、まつの緑さんやサリーさんが感知した一豊の…何というのかなあ、陰の部分としての存在?を感じると面白いのかな、という気に(今)なっています。 すくすくと成長しなくてもいいではないですか。 ねえ。
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muichibutu
at 2018-02-21 11:50
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困った。
このところ厳しい話が続いたせいで私自身右に逃げ込んだり左にぶっ飛んだりで振幅が大きかった分、なか中央に戻りきれません。 今日の話は先に続く良い話ですが、心ここにあらずで……。 皆さんのコメントを読んでいて、その冷静さに感嘆致しております。 私、一番歳食ってるのにね。則を越えずとか、耳従うとか、先は長いぞ。
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サリー
at 2018-02-21 15:52
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おお。タケシ・・・ええで、ええで。。。これからが楽しみや!
喜久雄は、本流の御曹司である一豊より、本流ではない歌舞伎の家柄のタケシを応援したくなる気持ちもあるのでしょうね。。。 それもあるけど、なにか一豊には実際に教えてみて失望してる部分もあるでしょう。(道成寺の指導やその出来映えはでてきませんでしたが) 一豊の場合、本人が言わなくても周り(俊介)がお膳立てしてくれて、喜久雄から教えて貰うことができる。 それがいとも簡単に行われています。 しかし、一豊本人はそれを「当たり前」で軽く思っている。 「親父が言うから、ただそれに従ってるだけ」であり、有り難いともなんとも思っていない。 かつて、喜久雄は万菊から直々に教えて貰っている俊介を羨ましく物陰から見ていました。 そういえば、喜久雄も背中の彫り物の件での保護者のクレームが発端で、高校中退してましたね。 そして、タケシは大学中退・・・おそらく歌舞伎関係の稽古等で、勉強する時間も取れないなどでしょう。 それに引き替え、一豊、大学の勉強はどうかわかりませんが、サークル活動までやっているようですね。俊介が暴れた時にその旅行で外泊してました。「そんな時間あるの?」という印象受けましたし、父親が大変なときに、サークル活動優先というのはどうなの?と思いました。大学で勉強させてもらう時間だけでもありがたいと思って、それ以外の学生生活は多少ガマンも必要ではないかと。。。関西歌舞伎の両雄の一角丹波屋の後継者なのですし。。。 これから近い将来、タケシは若手女役として、早稲田大学の藤川辺りから、評価されるのではないでしょうか? おそらく、元々やんちゃな性格から「踊りはまだまだ投げつけたような感じだけど、ふと見せる色気にドキリとさせられる・・・」とかなんとか。。。 ひょっとして、俊介が急逝して代役が必要な時に、喜久雄が俊介の代役を務め、喜久雄の代役にタケシを抜擢する!?そのとき、初めて一豊は自分の置かれた立場を身に染みて感じるのかも。。。
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muichibutu
at 2018-02-21 19:29
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うーん、武士と一豊。
私も武士クンなかなかいい子やなあと思いました。挿絵でメッチャ可愛く書かれただけのことはある。明るくてそれでいて礼儀正しく気配りもできる。大人に可愛がられるタイプですね。当サロンでも女性陣目尻下げてメロメロ。あの厳しいサリーさんまでな……。 お陰で一豊クンの株は大暴落。一口で云えば、最近の若いもんはて云われるタイプだな。でも何やら可哀そうになってきた。気が回らぬだけで悪気はないんだよね。わいぐらいは味方になってやらんといかんかもな。じゃが甘い顔しちゃだめやで。
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まつの緑
at 2018-02-21 21:18
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今日の喜久雄の言葉、ゾクッとしました。武士に女形の素質を感じ、声をかけるくらい成長した喜久雄。歌舞伎界の中心からはずれた家の御曹司は良い役がつきません。自分でチャンスを掴むしかありません。喜久雄から声をかけてもらい、武士は嬉かったでしょう。揚巻役者は女形トップの1人なんですから。三國屋には話しておくなんて、喜久雄は気配りもできる先輩になっている。
一豊、面倒見てくれている喜久雄がでている助六に出ていないのですね。 助六は花魁道中があり、沢山の出演者が必要で、度々はかけられない芝居です。勉強できるのにもったいないことです。 作者は故意に一豊のダメっぷりを描いているように思います。武士とどう関わっていくのでしょう。
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まつの緑
at 2018-02-21 21:57
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ご注進〜!
明朝9時 BSプレミアム 「オペラ座の弁慶 」が放送されます。 白血病寛解した頃でしたか、12代目團十郎がオペラ座で勧進帳を公演しました。 そのドキュメンタリー、2007年の再放送。 明日深夜にも再放送あります。 オペラ座の怪人ではないです。弁慶ですから。
タケシが株を上げる一方、一豊は評判を下げっぱなしですね。
ここのところのストーリーは、タケシと一豊を対比させるように流れている気がします。 羊サロン常連客は、特別に舞台裏に入れていただき、袖から喜久雄の動きに見惚れるタケシの目線を共に追っています。 家柄によっては、どんなに力量があっても主役級の役がつかないと、厳しい現実があるらしいけれど「俺はどうせ中堅だから、そんなに稽古してもしょうがねえよ」と腐らず、向上心を持っている。学業よりも公演、サークルよりも稽古、それで中退、という想定も的を射ている気がします。 「ええで、ええで。」と、サリーさんもぞっこんです。喜久雄には判官贔屓の傾向が見えるとのお見立て。「血」で苦労したのですからねえ。才能ある若い役者を取り立てたいと思ったとしても自然のようにも思えてきました。 これまで、できるだけ一豊の応援をして来ましたが、このところの行動は弁護の余地がないのではないか、とぐらついて参りました。 それでも、muichibutsuさん見捨てないとの宣言。アタシももうちょっと頑張って応援しましょう。 ★★★ 今日は、川崎市市民ミュージアム。『MJ's Fes Since1958』を観て来ました。 みうらじゅんのコレクションの全貌を見せる展示。 驚いて、大笑いして、笑いすぎて苦しくなって、疲労困憊して帰って来ました。 よくぞ公立の博物館でこんな企画展ができたもの、と快哉を叫んで帰って来ました。
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まつの緑
at 2018-02-21 22:45
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冬枯さん
MJ?嵐の松本潤に興味がおあり?とビックリしましたら、みうらじゅん もMJとは知りませんでした。
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hitujitonekoto at 2018-02-22 15:18
>まつの緑さん
わ~い!ありがとうございます。 いつも遅い羊は、午後3時過ぎにまつの緑さんのコメント読んで、ダメじゃん! 遅れた~~と思っていたら、夜の放送間に合うじゃん! 「團十郎 海老蔵 パリに歌舞く」という副題が見えて、おーほっほと録画予約しました。
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