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さて、待っていたような、ついに来てしまったような、「国宝」の最終話。
振り返って思い出してみると、あの(ヤクザか?!)なお話の幕開けの第1話からはやはり長い月日が流れました。 これまで500話、500日余り、共に「国宝」を、牛が草をはむように、ゆっくりとゆっくりと読み合ってきた、読者のみなさまにはまずは、お疲れさまでした!! とやはり言いたいです。 お疲れ~~~~!! でも読み切ったよね~!! 長かったね~! 難しかったね~(羊だけかな) 最終話は、エイヤ!全文載せます。(これやると、ひょっとしたらエキブロの編集部から叱られてこの記事だけ強制差し止めになります。その際は素直に要約にしますです💦) 【最終話・全文】 その大扉から突如現れた花魁の姿に,歌舞伎座の表では通行人たちが足を止め、とっさに誰かが撮った写真のフラッシュが光った途端、何事かとすぐに大勢の人だかりでございます。それでも喜久雄は満ち足りた表情で銀座の夜空を見上げますと、打掛を引き、髪飾りを揺らして歩みます。 渋滞した車道に、そっと降ろされたその足の、なんと白いこと。濡れた路面に映るその姿の、なんと艶やかなこと。 渋滞した車列のあいだを縫うように、喜久雄が羽織る打掛の裾が流れていきます。 喜久雄の目に映るのは、銀座のネオンか、はたまた降りしきる吹雪の世界か。その耳に聞こえるのは銀座の喧騒か、鳴りやまぬ笛太鼓か。 信号の変わったスクランブル交差点に、喜久雄がよろめきながら飛び出したのはそのときでございました。 歩道から悲鳴が上がり、同時に無数のクラクションが響きます。 突き刺さるような車のヘッドライトが、阿古屋の顔を白く浮かび上がらせたその瞬間、喜久雄はいつものように、 「はい」 と、小さく頷いて出の合図をするのでございます。 ♯ 吉野龍田の花紅葉 更科越路の月雪も 一節語り出せば、あとはもうすべて体が覚えております。泣きどころも、笑うきっかけも、怒り方も、喜ぶ仕草も、何もかもこの体が覚えているのでございます。あとは眩しいほどの照明と鳴りやまぬ拍手。それさえいただければ、役者はどこにでも立つのでございます。ほかには何もいらないのでございます。 その眩い照明がどれほど役者の心を痺れさせるか。その鳴りやまぬ拍手がどれほどの幸福感か。こればかりは舞台に立った者にしか分からぬのかもしれません。 ですからどうぞ、声をかけてやってくださいまし。ですからどうぞ、照らしてやってくださいまし。ですからどうぞ、拍手を送ってくださいまし。 日本一の女形、三代目花井半二郎は、今ここに立っているのでございます。(了)
by hitujitonekoto
| 2018-05-29 18:15
| 新聞小説を読む「国宝」
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Comments(39)
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ちゃあ
at 2018-05-29 09:24
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こうきましたかあ。私たちが持ったいろんな疑問についてはなんの答えも示されず、すべてこちらに委ねられた。交差点で事故に遭ったのか辛うじて避けることができたのか、それもこちらの想像に。でも、喜久雄にとっては、行くところまで行って、幸せやった感触はあり。普通に考えたら重い衣装でしずしず進むのを関係者のだれひとり止められないはずはない、と思いますが。わたしは、終盤からの参加ではありましたが、一日一日楽しんで読んで、サロンのみなさんの考えを聞かせていただいて、いろいろ思いをふくらませることができて大変よかったです。ありがとうございました。作者も長い間大変お疲れさまでした。最終回のみなさんの感想も楽しみです。
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muichibutu
at 2018-05-29 10:26
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一年半の長きに渡る「国宝」終わりました。
昨晩、最終話にはアッと驚く一品をと期待しておりましたが、本当にアッと驚きました。 気持ち、何とも表現のしようがありません。 何か喜久雄に満身創痍の作者自身が乗り移っているような、何か痛ましさを感じます。 何はともあれ、長いこと楽しませて戴きました。感謝の気持ちを込めて拍手を送ります。 羊さん、そしてサロンにお集いの皆さま本当に有難うございました。 引き続き、今後ともよろしくお願い致します。 私自身の全体総括は改めて。
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鮎子(AT)
at 2018-05-29 10:47
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喜久雄は劇場から出て交差点の信号が赤なのに渡り出し、クランクションが鳴り響き車のヘッドライトに照らされながら阿古屋を演じ続ける、というところで話は終了。
舞台ならこういう場面で終わることはあり、かもしれません。 映画でも、ちゃあさん(ご挨拶もなしに引用させていただいてすみません)のコメントにあるように『卒業』のラストシーン。あの後どうするの?と事細かに詮索するのは野暮、というものでしょう。 しかし、『国宝』は小説です。しかも現代小説、現実にある歌舞伎の世界を舞台に描かれています。 主人公は正気を失い自分の理想の世界に入り込んでしまい、登場人物も中途半端に放り出した形。ここで拍手を送れと言われても、私は困るのですが。 一番問題なのは、正気をなくした人間に歌舞伎が演じられるものなのか、ということです。舞台には多くの人がかかわります。観客が見ている中で演じられます。他の人に見えないものを見て演じていたら、おかしいと気づかれない方が変です。それでいて、演技が素晴らしい、完璧ということがあり得るのか。 ここ三日ばかり同じことを書いている気がします。 羊割烹で多くの人とリアルタイムで新聞小説を読みながら、コメントを交わすのは、とても充実したいい時間でした。ありがとうございました。読み方にも”自分”が出るものですね。多くの方に色々教えていただき、私自身は満足しています。 反対に、書かれていることを楽しんで味わって読まれている方には、私がうるさく文句をつけながら読み、余計な予想をして場を乱すようなことをしており、申し訳なく思います。
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サリー
at 2018-05-29 11:01
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後半からの失速感、話の破綻そのままに終わりましたね。
「なんじゃこりゃ?」って感想です。 拍手?どこで拍手すれば良かったんですか? 拍手するところなんてなかったんですけど。。。 俊介が亡くなったところで、終わっていれば良かったのに・・・と残念です。 俊介亡くなるまでは、いろいろあっと驚く展開があったのに、後半はいろいろ事件は起こるけど、それが上手く解決されずに喜重のヤケドや一豊の交通事故など消化不良で終わりましたね。 京之助や一豊キャラをもっと生かして、もっと喜久雄を人格的にも素晴らしい役者にして欲しかったです。 最後は人格破綻の変な役者で終わりました。 9月の発刊?もちろん買いませんよ。 結局、彰子と蝶吉の不倫疑惑は、ほんとのところはどうなのかも良くわからず、それぞれどういう気持ちや経緯でそうなったかはわからずじまいです。 最終章、やっぱり全然ダメダメで終わりました。 後半は読者をだますことしか考えてない感じですね。 で、結局徳次も、おそらく徳次だろうと思うけれど、喜久雄達とは会えずじまいで小説は終わりましたね。このあと竹野と会食ですか?何の用事?どうでもええけどね。 吉田さんには完全に失望しました。 もっと後半、別の形で書けたでしょうに。 結局喜久雄に何が見えていたのかも不明。。。 なにがきれいやったかも不明。。。 作者はそれを説明できたのですか? 吉田さんのひとりよがりの暴走で終わりましたね。 チーン♪ ファンでない読者も読む新聞小説は、もっと明解さが必要だと思います。 やっぱりここ最近では春に散る・・・が名作でした。 これは迷作ですね。(^_^;)
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たお30225
at 2018-05-29 11:34
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客席のみんなが拍手で終わった・・・。でしたね。
私は、吉田氏をかばうつもりは毛頭ありませんが、いちばん窮屈で、不本意だったのは作者かもしれない。 最後のほう、窮屈で、仕方が無い 早く開放されたいと書いてました。 9月に発売されるのは、その頃になったら皆さんの怒りがすこしはおさまっているだろうと思ってのこと・・・かな。 文庫本の最後を、チラッと見て 違っていたら・・・
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たお30225
at 2018-05-29 11:38
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申し遅れました。数々の勝手な言い分 ごめんなさい。
とても楽しかったです。またいつかお会いできましたら幸いです。 有難うございました。
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サリー
at 2018-05-29 11:48
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鮎子さん
全く同感です。 これは、映像なら見ている人も納得できても、文章では表現しきれないことですよね。 ピカソの絵も、見ればわからないなりに「ほー」っと芸術性は感じられますが、それを文章でくどくど言われても「変な絵」という印象しか残らないです。 まばゆい光やキラキラした舞台などはやっぱり見ないとわからないですよね。 函館の夜景も、文章で説明されてもその美しさはわからないでしょう。 作者も明確なイメージを持って書いているけれど、それが読者には伝わらなかった気がします。 私なんて、長文説明になると、最近では「どうせわからない」とすっ飛ばして読んでました。 読者の欲しいのはストーリーっであって、風景描写ではないのですよね。 前半はテンポの良い場面転換がかなりあったし、それぞれの人物描写は脇役のお勢さんや源さんであっても丁寧に描かれていました。 後半は蝶吉や京之助の人物描写はいまひとつでしたね。 吉田さんはうまい作家さんなのに、後半はそれが生かされていなかったのが残念ですね。
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ブルーハート
at 2018-05-29 15:52
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カメラの放列が敷かれる フラッシュを浴びて頭を下げ続けるのは 竹野会長。 「監督不行き届き」でございました。 「私の不徳の致すところ」でございます。 矢継ぎ早の質問に答えながら、 竹野会長の中で何かが崩壊する。 「うるせえっ!ああ、狂ってたんだよ! 究極の美しさを求め続けて、この世のものではなくなってたんだよ!芸を極めるあまり、自分だけの世界に行っちゃったんだよ、それが三代目っていう男なんだよ! お前ら、小野川万菊がどこで死んだか知ってんのかよ?知らねえよな?俺らが隠したんだから。 ドヤだよ、汚ったねえドヤで化粧して死んだんだよ!万菊は綺麗を極めて綺麗に愛想をつかしたんだ。 美しさを求めてこの世のものでなくなった三代目も、汚いが綺麗と逝った万菊も、見事、見事な歌舞伎役者じゃねえのかよ!」 竹野会長いやさ竹野ちゃんのこんな「咆哮」を 今日の最終回に勝手に思い浮かべた読者が、 (青)の他にもいてくれたら嬉しいです。 物語の始まりに、 昇り竜に抜き身の極道と、 恩をしるミミズクのつがいとなった男女を、作者が見せてくれた時からずっと、この物語に寄り添う歌を頭の隅で聴いていたような気がします。 ♪私は船出する 私は帆をあげて 生まれた場所に帰るため 荒れ狂う海を渡って 君のもとへ 自由になるために 私の声が聴こえますか? くらい闇の中から君を呼んでいるのです 私は逝こうとしている そして 永遠に呼び続ける 君とともにあるために… < Salling> セイリング Rod Stwewart ☆羊サロンに集う 素晴らしきご常連の皆様に、 心からの敬意と感謝を込めて。 羊女将のお人柄がしのばれる、 正に「国宝級」ブログの ますますのご繁栄を祈って。 ごめんなすってーっ!m(_ _)m
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まつの緑
at 2018-05-29 16:09
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喜久雄の生涯、何だったんでしょう。これで役者として幸せ?芸としか会話できないような状態を読んでも、痛々しいだけでした。この後どうなるかなんて、考える気にもなりません。
今の精神状態では、これまで獲得した芸を披露することはできても、更に上を目指してここを工夫しようとか、変えてみようと考えることは出来ないのではないでしょうか。それとも、完璧な芸境に達した役者だから、そんな必要はないと? あの鬘と衣装だから、ゆっくりしか歩けないはずなのに、係員が追いつき止めることはできない。美のオーラに囲まれているのか。草履を履かず濡れた真冬の歩道を歩く。 そんなことは超越しないと読めないです。
「何事のおはしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる」
探し続けて求め続けて、今開かれたその扉から差し込む後光の向こうに手招きしている人たちがいる。 あの人たちの所へ幸せの笑みを浮かべて歩み寄ろうとしている喜久雄。 喜久雄の半世紀近くをたどりながら、かたじけなさに涙が止まりませんでした、今も・・・。 「小父さんは今幸せなんです」と一豊が言った時、この子は見えないものが見える深いとらえ方ができる人間であると思いました。 私もどうしても喜久雄が狂ってしまったとは思えませんでした。 狂うほど添いきって遂げられるものがある、「国宝」なんて簡単に言うけれど真っ当な人生を送って、幸せ芝居の果てにたどり着くはずなどない。 「国宝」は、それほどのものでなくてはならないと作者は言いたかったのではないでしょうか。 「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の望月のころ」 新春大歌舞伎と少し前にありましたけれど、1月?、2月?、如月の望月のころには少し早いでしょうか。 願わくば、やっと求めていた世界に立つことができた、喜久雄が立ちたかったここに今います。 願わくば、果てることのない喝采に包んでやってください。その澄んだ目に笑みをたたえながら川の向こうに渡る喜久雄の一生を認めてあげてください。 誰一人幸せにできなかったかもしれない、独りよがりの喜久雄の一生を認めてあげてください。
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KG
at 2018-05-29 19:53
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一年半近くにも及ぶ連載終わりました。
最後だから何か書きたいと思いましたが、迷っているうちにこんな時間になってしまいました。 完璧な芸のあたりから、私にはうまく掴めず、拍手しようとした手がそのままの形で止まってしまったような感じです。喜久雄が幸せな気持ちであるというのなら、それで良いのかもしれませんが、うーん、拍手は強要されない方が良かったような。 皆さまの素晴らしいコメントがあったから、読み通せました。羊女将、皆さま、ありがとうございました。
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minamikaze4601
at 2018-05-29 20:46
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皆様、はじめまして
このサロン(割烹)に最初に来たのは、 たしか 「カラバッジョ」の映画の頃です。 展開が重くて苦しかったので、他の読者の方々は どんな風に思っているのか知りたくてたどり着きました。 その後、掲載文と皆様のコメントを楽しみに 過ごしてきたところです。 (朝日)新聞小説はずっと読んでいるので「春に散る」の欄も あり、もっと早く来たかったなぁとも思いました。 皆様に、お礼を伝えたく、キーボードに向かった次第です。 ありがとうございました。
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まつの緑
at 2018-05-29 20:50
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この小説を読むのに歌舞伎の知識は要らなかったかもしれなかったですね。その方が素直に楽しめるのかもしれない。時にはそんなふうに思いながら投稿していました。
今日だって、喜久雄は寒い中素足で歩いているとか、余計なことを考えてしまいますもの。傾城は、豪華な打掛を羽織っていても色気を出すため足袋は履かない。阿古屋は花道の出から草履を履かず素足で歩いて来るし。 羊さん 鳴神の女方、芝雀(今は雀右衛門を襲名) ではなかったですか? 2文字の女方で、年齢的に新之助と共演の可能性があるのは、他に扇雀、時蔵、魁春がいます。データベースでは、芝雀の可能性が高そうです。 毛抜と鳴神は、雷山(なるなみ)不動北山櫻という通し狂言の中の芝居です。通し狂言はストーリーは分かりやすいですが、長くなります。そこで、その中の人気がある場だけを取り出すことをミドリ狂言といいます。だから昔ご覧になったのは、ミドリの鳴神だったと思います。 まだ新之助の頃のAB蔵は、演出を試したい気持ちがあり、本水を使ったかもしれないです。 実は、このことはずっと早い時期に書いたのですが、送信の段になり誤って消えてしまい、くじけてしまいました。こんなに遅くなりごめんなさい。
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muichibutu
at 2018-05-29 23:34
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omokageさん
コメント有難うございます。と私が言うのも変に聞こえるかもしれませんが、私も本小説の意味を考えていましたが、なかなか上手く表現できないでおりました。そんな時、omokageさんのコメントのなかに解答を見つけたのです。 「願わくば、やっと求めていた世界に立つことができた、喜久雄が立ちたかったここに今います。 願わくば、果てることのない喝采に包んでやってください。その澄んだ目に笑みをたたえながら川の向こうに渡る喜久雄の一生を認めてあげてください。 誰一人幸せにできなかったかもしれない、独りよがりの喜久雄の一生を認めてあげてください」 これを読んだとき、曇天の雲の切れ目から一筋の光が差し込んできた気がしたのです。 いやー、それにしても、綺麗な文章! 有難うございました。 私のまとめはなんだかコピペになってしまいましたが、これっていかにも私らしくないですか。
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春に散る で羊割烹お邪魔した者です
at 2018-05-30 08:06
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国宝、途中途中でくじけそうになりながらも、なんとか読みきりました^ - ^だって難しいんだもん、歌舞伎の話(^^;;
最後みんながどうなったか、後日談でも出して欲しいくらいです。 春に散る、どんなハンドルネームでコメントしてたかも忘れてしまい、羊さんの記事を探しましたが、もう削除済みだったんですね、残念。春に散る、よりもハマる連載、いまだに出会えてません。羊割烹にも足が遠のいてました。国宝がオープンしてたなんて、今朝気づきました、お邪魔してたら良かった、らと後悔です。 次回の連載、お邪魔しますね。それまでにハンドルネーム思い出しておきます♪
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hitujitonekoto at 2018-05-30 14:35
>ちゃあさん
こちらのサロン(?)に途中から参加してくださり、最後までコメント寄せていただきました。ありがとうございます。 >すべてこちらに委ねられた物語のラスト >喜久雄にとっては、幸せ そうですね、最後の最後まで委ねられました。喜久雄の衣装、じゃないですが、最後まで委ねられた重さはありますね。 喜久雄の幸せ、というのはその通りだと思います。 >[一日一日楽しんで読んで、サロンのみなさんの考えを聞かせていただいて、いろいろ思いをふくらませることができて大変よかったです。ありがとうございました ] こちらこそです。ご参加ありがとうございました。 >作者も長い間大変お疲れさまでした ! 素晴らしいです。 ちゃあさんに学んで羊も、作者に敬意を払いたいと思います。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 14:43
>muichibutuさん
さっきまでコメントをすべて開けていました。(すごい数なので、あらためて内容は読めませんでした) 今ではもうすっかりおなじみになったmuiさんは実は途中からだったのですが、初コメントに、この小節が「面白過ぎて何か言いたい」とありました。 それ以来ずっと常連。いつも素直な心情をここに書いていただいて、ここでは一番のこの小節ファンで、心を燃やしていたのではないか、と思います。 次回作も心待ちにしてらっしゃるmuiさん、また6月1日からよろしくお願いします(^_-)-☆
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hitujitonekoto at 2018-05-30 14:56
>鮎子さん
>[一番問題なのは、正気をなくした人間に歌舞伎が演じられるものなのか、ということです] これはですねえ、そうなんですよねえ。羊は何となく棚上げにしちゃったんですが(^^;)、(演技というものの根本にかかわって)羊にも大いなる疑問でした。 精神を病んでからの喜久雄に作者が完璧を超えた、という表現をしたときは、カッコ付きの「完璧」なのか? とすら思っていましたが…どうやらマジでしたね。 逆に言うと、正気である限り(他者との距離をはかれる感覚がある限り)完璧に役に入り込む…ということは、無理だと思うのですが、 「完璧に役に入りこんでしまった役者」というものを見て、観客がどう感じるのか? ということだと思うのですが←わかりずらいですね、すみません。 鮎子さんのおっしゃっていること、よくわかるし羊は同感です。 >多くの方に色々教えていただき、私自身は満足しています わ~い。この言葉は羊もサロンの一員としてとても嬉しいです。鮎子さんにこう言っていただけて本当に幸せです。 鮎子さん、春チルから引き続き今回も最後までありがとうございました。 >うるさく文句をつけながら 鮎子さんのように知的でクールな書き方をされていて、「うるさい」というのは絶対にないわ。逆に羊は「ブチ切れてる鮎子さん」というのを、見てみたいです~!!(^^)
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hitujitonekoto at 2018-05-30 15:09
サリーさん
おお。( ゚Д゚) やっぱりサリーさんすごいわ。 … (そうだろうな~とは思ったんですが)怒りのマグマがたぎってるわ。 でもでも。 今回の小説では、たぶん少なからずの読者が、サリーさんと同じように感じているような気が… そんなみなさんに、サリーさんのコメントは密かな人気を呼んでいて、このラストのコメントでスッカ~!!\(^o^)/とされている方が少なからずいるんじゃないか…と…羊は本気で思っていますが、うふふ。 でもサリーさんの凄いところは(羊の覚えている限り)三回ほど、「もうこの小節嫌だ、読まない!」宣言されていたのに、最後まで食らいついて、最後までコメントを書いてくださったところ。それどころかコメント総数はダントツの一位です! 本当にすごいエネルギーと誠意だと、羊は本当に感謝し、尊敬しています。 次作でもお目にかかれることを期待しています。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 16:16
>たお30225 さん
いつもありがとうございます。 >文庫本の最後を、チラッと見て これができない最たるものが新聞小説。今までまんまと我々はひっかかって最後まで読まされましたからねえ。 文庫本になったらやれますが…羊はこれやったらもう読んだ気になってしまうので、絶対やらない。でも、すごい誘惑です。 >とても楽しかったです。またいつかお会いできましたら幸いです。 ありがとうございます。こちらこそ、「彗星のごとく現れたたおさん」の個性あふれる柔剛あわせもつ書きっぷりに、連日楽しませていただきました。 またいつかお会いしたいです。次回作はいかがでしょうねえ。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 16:47
>ブルーハートさん
ブルーさんの深い理解と作者へのシンパシー。 この(ジョーク仕立ての)竹野ちゃんの叫びと、Sailingの歌詞で、もう…参りました。 小野川万菊の生き方を肯定することで、真逆の喜久雄の生き方も肯定する竹野ちゃんがほんとに大好きになりやした! 作者もマスコミにこうやって吼えたかったに違いない。 もう今さら言うまでもないですが、ブルーさんのコメント参加でみんながどれだけ華やかに活気づいたかしれません。 ブルーさんに褒めていただくと、天にも昇る嬉しさで、そしてまたいつも褒めてくれるんですよ、ありがたいことに。 青さんの味は青汁ではなく甘い蜜の味でしたぞ。 ではまた次作でお会いできることを確信しています\(^o^)/
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たお30225
at 2018-05-30 16:51
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羊様
さよならのコメント出しておきながら、往生際悪いですが、狂人ゆえの幸せ?というのになんか納得できなくて。精神病理学者ではないのでなんとも言えないのですが、正気ではない事は決して幸せではない・・・。想像を絶する苦しみがある・・と思うのです。精神病棟、行って取材なさった事あるのかしら・・。まあどっちしろこの小説が完全ではないのは分かるんですけど。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 18:06
> まつの緑さん
コメントありがとうございます。読んだあとで、しばらく考えてしまいました。 鮎子さんの疑問とも似て、「完璧」という意味を考えさせられます。 歌舞伎を見尽くされてきたまつのさん。重みがあります。 自分の中で結論は出ませんが、作者はどうしても「物狂いした一人の天才役者」を書いてみたかったんだもん! ということなのかな。 ところで、まつのさんには、本当にお世話になりました。 沢山の知識をいただきました。今回の物語用、ということではなく純粋に日本の芸能のあれこれを教えていただき、羊には貴重~な月日となりました。 もともとは、歌舞伎が主題、ということで本連載を読みはじめられた、ということでしたが、まつの緑さんは、文章も達人でいらっしゃる。その書きっぷりにも触れたいので、今回でお別れは寂しいです。(思えば羊も成長しました。こんなオネダリもできるようになりました)是非またお会いしたいです! あれだけの情報をみんなに分かり易く伝えてくださる…随分と時間を使ってくださったと思います。 本当にありがとうございました。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 20:33
> omokageさん
羊やみんなが(特にmuichibutuさん^^)待ち望んでいたomokageさんの文章にまた触れられて幸せです。 途中、パソコンが壊れるアクシデントの中でも、スマホで時間をかけてコメントくださいました。いつでもomokageさんに頼ってしまう羊には、不在の日々が長く感じられましたよ。 春に散るに続き、今回も、omokageさんは小説を心ゆくまで堪能できたようで、その感性の幅広さを、羨ましく思いました。 >誰一人幸せにできなかったかもしれない、独りよがりの喜久雄の一生を認めてあげてください。 この目線、面白いですね。そう見ると、「誰一人幸せにでき」ず、しかもそれで生涯許されてきた「独りよがり」の喜久雄、とうとう最後の最期まで迷惑かけっぱなし。 万菊の仕舞いつくした潔い生涯との何という違いでしょう。 作者は人物配置をけっこう周到に用意していたのかもしれません。 そんな喜久雄の一生を >認めてあげてください 作者の言葉のように感じられました。 次作もomokageさん、期待しています!
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hitujitonekoto at 2018-05-30 20:40
> KGさん
こんばんは。今作品でも寄っていただいて、嬉しかったです~! >最後だから何か書きたいと思いましたが、迷っているうちにこんな時間になってしまいました。 あ~お気持ち嬉しい!。 羊も、他の仕事の合間合間にポツポツと、しかも考えることが多く、こんな時間に返信しています。ほんっとにすみません。 >コメントがあったから読み通せた これは羊も全く同じです。ブログを開設したことは、結局自分が一番助かって、成長させてくれた(してないかな)。 羊グッジョブ! と自画自賛しております。(って、みなさんに丸投げしているだけなんですが) また、次作、お寄りいただけたら、すごく嬉しいです。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 20:55
> minamikaze4601さん
はじめまして\(^o^)/ >このサロン(割烹)に最初に来たのは、 >たしか 「カラバッジョ」の映画の頃です。 そうだったんですか。あの喜久雄イジメが続くジリジリした暗い日々の頃…。 あれからブログを読んでくださっていたんですね。 嬉しいです。 >お礼を伝えたく、キーボードに向かった次第です こちらこそ、ありがとうございます。 常連コメンテーター一同、読者がいることは本当に嬉しく励みになることで、こうやって書いてくださると、ああ、ほんとにいたんだあ!と感じられて、嬉しいかぎりです。ありがとうございます(と代表してお礼を申し上げます) そうそう。「春に散る」の頃も、とても活発にコメント欄で丁々発止とやってました。 ところが残念ながら、(羊が挿絵を掲載していたことが発覚しちまって)記事差し止めの処分にあいまして(;'∀')公開できなくなってしまいました。 それからは、(いわゆる目をつけられたってやつか?)本文もそうとう短く要約した形でないと、発禁処分に合う日々が続き、結局今の形になりました。 たぶん、今のような「要約」と「ひとこと」なら、これからも続けていけそうなので、欲を出さずに(^^)つつましく作業していきたいと思っています。 次作もよろしかったらお寄りください。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 21:08
> まつの緑さん
鳴神について、ありがとうございます。 まつの緑さんが「知りたかった」ことについて、答えられないまま、記憶があいまいになり、何だか羊がいい加減な記憶で、いい加減なことを書いたようで、かなり申し訳なく思っていました。 二文字の女形、というのも、いい加減な記憶なのかもしれません(;'∀') ミドリ狂言、というのですね、これだけはかなり確実な記憶で、「毛抜き」という妙な段は絶対に入っていなかった(笑)ので、そうだと思います。 >演出を試したい気持ちがあり、本水を使ったかもしれないです なるほどお。それなら納得です。羊と娘は、鳴神=水が飛んでくる、と思っていたので、本水について実際どうだったのかAB蔵さんに聞いてみたいねえ、と話してました。 こちらこそ、中途半端な記憶で中途半端な返答ばかりで、ごめんなさい。羊っちゅもんです。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 21:30
> 春に散る で羊割烹お邪魔した者ですさん
まあ~再来訪、ありがとうございます。誰だろう~ん。 実は「春に散る」の記事は、ブログ編集部から差し止められまして(^^;)公開できなくなっています。ほんとに申し訳ないことです。 春チルでコメント寄せてくださった方の候補のお名前を載せます。 この中にあるんでしょうか? ワクワクします。 ・よんよんさん(後のいっつさん) ・しまこさん ・ikeさん ・HKさん ・テヘテヘさん(=名無しさん) ・pekohさん ・しゅう兄さん ・Dvzjikさん ・七氏さん ・けーえむさん ・律子さん 次作、もうすぐ始まります。 そのときにお会いできますね。 >なんとか読みきりました^ - ^だって難しいんだもん ここを読んだとき、あれ、羊がここにこんなこと書いてる、と一瞬思いました。 だって全くおんなじ気持ちだったんだもん^ - ^
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yosikot2002
at 2018-05-30 22:32
こんばんは!
初めてコメントします。 最後のスクランブル交差点での喜久雄に拍手をとは,「放免」の言葉に舞台から解放され,窮屈な水槽から飛び出た喜久雄に拍手を。ではないでしょうか。 父親が死ぬ直前に「喜久雄,よお見とけ」とか言った場面ですが,父親は2階の広々した窓から歌舞伎の権次郎の決まりポーズを力いっぱい見せてくれたと思います。その結果,大量出血。そのことを思い出し「親父を殺したのは自分かもしれない」と喜久雄は言います。 舞台ではなく現実の世界で命がけで演じる姿を美しいと感じその後しばらくぼうぜんとなったことを思い出しました。 スクランブル交差点という現実の世界で喜久雄が演じ初めると,それでなくても渋滞していた交通は停止。その目の前の車から降り立ったのが徳治。反対側からは竹野。立役者がいなくてもいるかのように40分にわたり,喜久雄は演じ切る。止めようとする警官を見物人が止める。ステージには間に合わなかったが,徳治は最後まで見ることができ,号泣と大拍手。作り物のステージではなく,自分が願っていた本物のステージに初めて立て満足し幸せいっぱいの喜久雄。急に崩れ,救急車で運ばれ,死亡が確認。翌日のインタビューは変更になり関係者が列席し,竹野が国宝と死亡の報告。竹野号泣。 竹野と予定されていた会食で徳治は日本の歌舞伎のために一豊の借金を肩代わりしたいと申し出る。 あの時の春江の涙ですが,喜久雄の死を予感して涙を流していた。それで慌てて打ち消そうとした。蝶吉と彰子がこそこそ相談して怪しげだったのも,隠していたのは男女の関係ではなく喜久雄の異常だった。 そんなことを,最後のシーンから想像してしまいました。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 22:43
> yosikot2002さん
>舞台から解放され,窮屈な水槽から飛び出た喜久雄に拍手を あ。そうだあ! すごい。そうだ、そうだ。
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hitujitonekoto at 2018-05-30 23:00
> yosikot2002さん
コメントありがとうございます。 ちょっと、いろいろ凄すぎて瞠目しています。 >渋滞していた交通は停止。その目の前の車から降り立ったのが徳治 そうだったのかあ。そうだわ、そういうタイミングだわ。 >蝶吉と彰子がこそこそ相談して怪しげだったのも,隠していたのは男女の関係ではなく喜久雄の異常だった。 …なるほどお。読者は京之介さんと一緒に勘違いしたんだ。これはこの小節の語り手に、してやられた、とも言えますね。つまり作者は勘違いさせておいて、読める読者だけに謎を解いてほしかったってことかあ…(チッキショ~~~←あ、無視してください) 父の死の場面も、そうだったのか、と驚きましたがスッキリしましたが、でも哀しいですね。 >現実の世界で命がけで演じる姿を美しいと感じその後しばらくぼうぜんとなった こういう感性を初めから持っていらした…yosikot2002さんってすごいです!!
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春に散る で羊割烹お邪魔した者です
at 2018-05-31 00:42
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お名前、羅列いただきありがとー。
てへてへ、でした(^^;; また次作でお目にかかりたく。
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まつの緑
at 2018-05-31 12:02
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羊さん
「物狂いした1人の天才役者を書いてみたかったんだもん」こう言われたら、返す言葉なく、読者の不満はうっちゃり、作者に平伏すしかない名言。作者にねじ伏せられた思い。ここが読者の気持ちの落とし所かな。 このラストは切口上みたいなものかしら? 大切り(最後の芝居)で、舞台上の役者が最後に突然正座して「ま〜ず こんにちはこれぎり〜」と頭を下げて終わる、あれ。例えば、追い詰められた主人公、愛すべき悪い奴の最後は見たくない時などの終わり方。後はご見物の想像の中で、です。 羊記者「なぜあの幕切れなのでしょう か?」 Y田「だって物狂いした天才女方を書いてみたかったんだもん」 チョン(柝の音) 羊記者 Y田「ま〜ず本小説は、これぎり〜」 (幕) ところで小説では、浄瑠璃まで引いて幾つかの芝居や舞踊の描写がありました。 でも不思議なことに、それよりも花丸での討入り(忠臣蔵か!)の方が歌舞伎的に感じました。特に大襖を持ち上げ仁王立ちする権五郎の姿は歌舞伎でした。
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たお30225
at 2018-05-31 12:37
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羊様
狂人の幸せがどうのこうの昨日書きましたが、またすこし考えてみて、喜久雄の狂気についてもしかしたらかかれていない母親の遺伝的なものがあったのかもしれないなと。彼女はエキセントリックな人で、気性が激しかったのか。みんな任侠の父の気性を受け継いでいると勝手に思い込んでいただけかも。かつてその狂気のために喜久雄を殺そうとした。権五郎は喜久雄を助けるために、千代子を殺した。その場面を喜久雄が見ていた。 喜久雄はその後高熱を出して寝込んで目が覚めた時にはすべてを忘れていた。そのほうが幸せだ。と権五郎は言った。 まあそういう前提があれば、喜久雄の狂気も少しは許せるか・・・ 失礼致しました。これにて。
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hitujitonekoto at 2018-05-31 15:48
>たお30225さん
さよならのコメント後のコメント(^^)ありがとうございます。 往生際悪いのわかりますよ。 羊も往生際悪く、いろいろ考えています。 >[喜久雄の狂気についてもしかしたらかかれていない母親の遺伝的なものがあったのかもしれないなと] これは、実は羊も考えたんですよお。もちろん、遺伝じゃない場合もあるし、遺伝だと言い切ることもできないし、微妙なところですが、遺伝だったのでは? と匂わせいたかもしれません。 遺伝だった、と言われた方が羊にはすっきりと喜久雄の運命的なものや哀しさが際立つ気がするのです。 匂わせていたすると、喜久雄の母親が、人の目から隠されて隔離されていた権五郎のひどく冷たい仕打ちも、解釈が違ってきますよね。その母に一人温かく接していたマツの人格も偲ばれます。 そして「遺伝」というワードは、俊介父子の描写で、インプットされましたから、ひょっとして、伏線だったのかも? と考えることもできますね。
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hitujitonekoto at 2018-05-31 15:57
>まつの緑さん
大切りの説明、ありがとうございます。 そういう歌舞伎を見たことはなかったのですが、あるんですねえ。 >[不思議なことに、それよりも花丸での討入り(忠臣蔵か!)の方が歌舞伎的に感じました。特に大襖を持ち上げ仁王立ちする権五郎の姿は歌舞伎でした。] これは嬉しい! 昨日、この場面についてのyosikot2002さんの解釈で羊は感動したのですが、まつの緑さんにもそう言われると、この場面は際立った気がします。 ここをちゃんと読むために、本を買ってみたくなりました。 (任侠の抗争場面読むために本買うなんて自分でも信じられないが) 買う!
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hitujitonekoto at 2018-05-31 16:01
>てへてへさん
でしたか~。羊は候補3人くらいに絞ったのですが、その中にてへてへさんありましたから、大当たり~! (いやいや小当たりだ) また次作… って明日からですね。 よろしくお願いします。
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まつの緑
at 2018-05-31 21:52
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路上では、誰も拍手してくれない。板の上で役者のまま命を終えてほしかった。
そして肉体は滅んでも、その魂は4代目半二郎を見つめて奈落に住む歌舞伎座の怪人となる。終わりのない無限ループ。
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muichibutu
at 2018-06-01 18:06
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羊さん
本サロンに集う皆への羊さんのご配慮の賜物である個別返信、痛み入ります。 本サロンも30,31日はお休みかと思っていましたら羊さんは大回転。 今やっと読み終えましたが、読むだけでも大変。これを一人でお書きになった。恐れいりました。 こう云うところが本サロンの人気の源泉だとつくづく思いました。 お疲れさまでした。
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