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311話 【羊の要約】
by hitujitonekoto
| 2017-11-16 02:34
| 新聞小説を読む「国宝」
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Comments(9)
ハグレて行き場を失った少年と少女の親たち、市駒とタカシの両親。
とりわけ生気のない目をしたタカシの母親の哀れもまた伝わってきます。 子を持つことは喜びであり、希望であり、共に歩けることにこれ以上の幸せはありませんが、一方で思うようにいかない験されることの何と多いことか。 世間の親と同じに精いっぱいのはずだったのに、気付くと我が子はあんな手に負えないところへ行ってしまっていて。 タカシの親も、市駒と同じに胸かきむしる思いだと思います。 徳次がこんなに具体的に描かれたことはこれまでなかったのではないでしょうか。 「…簡単やありまへんで」というチンピラに、「せやろな…」と静かにうなづく徳次に、セクシー徳ちゃんの絵が浮かび、カッコイイなーとか思ったりして。 いや、愛する者のために、命さえも投げ出す覚悟の徳次の心の動きまでが行間に滲んで見えるのです。 ここで散るのか? それは考えないことにします。 しかし、徳次のそれでもかまわないという思いが、悪の入り口にいる綾乃を引き戻し、タカシを生気のない親の元に返すことになったらいいのですが。 吉田さんは、「悪」は一局面だけではないということを投げかける達人なので、地獄の苦しみでもがく作中人物たちを救い上げてほしい、と願うばかりです。
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鮎子(AT)
at 2017-11-16 10:12
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朝飯もいらないと市駒のところから早々に綾乃探しに向かう徳次。ヤクザを抜けたというチンピラとの一見ユーモラスな会話ですが、裏には前途に容易ならざるものが待っていることを二人とも了解しているのが伝わってきます。
これから徳次が訪ねる相手、タカシ。暴走族。 タカシの両親は自分たちが経営する小さなストアのレジの脇で弁当を食べていた、ということは、自分の家で朝食を作ったり食べたりすることもできない様子。両親は寝泊まりもストア内でしていて、家はタカシ、綾乃、もしかして他にも暴走族の連中が何人もたむろしているのでしょうか。 ちょっと脇にそれます。 昨日の最後の一文、『蝶吉にすべてを引き継いで』とありました。蝶吉は17歳で新劇役者の喜久雄に弟子入り。数か月後にパリ公演に同行した際は、師匠の飲み物の世話くらいで、衣装を着せるのには徳次でないと無理でした。その後、蝶吉は衣装の着付けも学んだようです。以前いた喜久雄の弟子(元は白虎の弟子)3人は多分喜久雄が歌舞伎界から出た時にいなくなったのでしょう。(今はもしかして俊介のところ?) 試練とチャンスは紙一重。蝶吉は周囲の事情で、次々と求められる仕事に必死に取り組んでいると推察しますが、今彼は17か8。綾乃のそうは違わない年齢です。もしかしたらタカシと同年配? それを含めての表現であるような気がします。作者の筆の冴えを感じます。(といいながら、本当はとっても怖いです。)
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muichibutu
at 2017-11-16 12:44
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ほんま困ったねえ。徳ちゃん頑張ってな、うまいこと綾乃ちゃん取り戻してな。頼むで。でも怪我せんようにな………としか云いようがない。(徳次のことだから命懸けで救い出そうとするのでしょうね)
ところで、これを云うと皆さんに叱られるんだとか。徳次と市駒。 喜久雄には彰子、俊介には春江と云うのの順序を逆にして、彰子には喜久雄、春江には俊介がいると考えたとき、市駒には?なんですよね。?のままで良いのかなあ。 徳次、綾乃ちゃんを取り戻すのにかなり危ない橋を渡りそう。でもこれで少々怪我しても市駒に手当、看病して貰えるなら[本望]って言うかもな。
無一物さん、「徳次と市駒論」、いいと思います。
喜久雄と彰子、俊介と春江にしても相当にアンフェア―というか規格外の結びつき故、この先は徳次と市駒カップル誕生も全然驚かない。 常識を超えなければ小説ではないので、そこまでもっていってほしいと、私は願っております´∀`* が。 しかし、それでは「秘すれば花」の美しき生涯ではなくなりますかね。 ところで喜久雄と彰子は結婚したのですか? 私は読み落としているようで、親の許可がまだなので、駆け落ちというか同棲のような形が続いているのかなと思っていました。 徳次もこんな危険なところに一人で乗り込むのではなくて警察を頼ったらいいのに、それでは物語にならない? あー、もうそういうところがホント歯がゆいですよね。 あるいは広域暴力団のドン辻村を頼ってはどうでしょう。九州の田舎の暴力団では、都会に太刀打ちできない? あー、もう本当に徳次大丈夫かしら・・・無一物さん本望の怪我で市駒に手当てで済めばいいけれど。
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muichibutu
at 2017-11-16 15:22
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omokageさん
「秘すれば花」の二人、形はどんなでもかまわないと思っています。おおっぴらに夫婦でございますでなくても良いのです。特に市駒は自立志向が強いだけに。二人がお互いの気持ちを分かっていて心でつながっていれば「秘すれば花」のままでもかまわないと思っています。その方が二人には似つかわしいかも。 でも、これでは綾乃ちゃんが納得しないかな。徳次に本当のお父ちゃんになって欲しいって。
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hitujitonekoto at 2017-11-16 15:35
羊です
一番乗りのomokageさんのコメントの格調の高さと深さに、ジンときて、○本を揶揄したようになって終わった自分の記事を振り返って恥ずかしくなっております。 >[吉田さんは、「悪」は一局面だけではないということを投げかける達人] なるほどお。そのためには、「悪」と呼ばれる人たちの中にリアルに入り込まないといけない。作者、やってますね。今日の前歯なし男くん、名前もないので一過性の登場人物かと思われますが、それでもそこに滲む、生身な人間の感じが見事だと思いました。 鮎子さんの >試練とチャンスは紙一重 この部分のコメントも、感慨深いですねえ。確かにそうやって思い起こせば、すべての登場人物が、紙一重スレスレをいつも生きている…平凡な自分が、見せてもらっている浮き沈みの人生。小説の醍醐味ですかねえ。 それとmuichibutuさん、(というか青さん) 今となっては徳次と市駒、ありだと思うよ。ねえみなさん。 あまりに読みが鋭く早すぎた青さんの推理に羊は頭がまわらなかっただけで、ぜーんぜん女性陣、怒らないどころか、考えただけでウルウルしてくる…。
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ブルーハート
at 2017-11-16 19:26
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乱入!
ブルーハートです! 比叡おろし(?)の京都駅に 取り残された(青)が、 徳ちゃんに聞きたかったこと。 「本当にコレでいいの?徳ちゃん!」 きっと徳ちゃんは、 怪訝そうに少し考えてから、 「ああ、コレでええねん」 って答えるだろう。 坊っちゃんは「宝」 自分の命は、 とっくに坊っちゃんのモノ。 その坊っちゃんの大切な「母娘」を 護り抜くのが自分の使命。 「惚れた」とは、 口が裂けても言えねぇ。 運命をそのまま受け入れる 高潔な「チンピラ」を、 おそらく、全ての読者が愛しているでしょう。 なんて言いながら、 さて、「いづう」の鯖寿しでも土産にするか。 羊サロン皆様の 熱きコメントに助けられながら、 またも、明日を待つ(青)でしたm(_ _)m
ブルーハートさん、ラストの、
「羊サロン皆様の熱きコメントに助けられながら、・・・」 えっ、まさか? 「またも、明日を待つ(青)でした」 あー、よかった、でも心底ドキッとしてしまいました。 「これにて・・・」とかになったら、徳次以上の喪失感かもしれません !^^! 。 忙しいのに京都まで徳次を追っての我々の特命全権大使、ご苦労様でした。 「いづう」の鯖寿しは、どなたへのお土産? 出張交際費で羊サロン事務局にご請求ください。
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hitujitonekoto at 2017-11-17 10:40
羊です
何だか、どんだけ愛されてんの~青さん。 不思議な人です、青さんは。 で、羊サロン事務局の会計はも・ち・ろ・ん、しっかり者の鮎子さんです。(…撥ねられるかもしれません。高収入の青さんだし(^_-)-☆)
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