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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 終章 人よ、花よ、 564話 師泰の補佐役が走りこんできて、楠木軍が東高野街道をじりじりと北上している、と告げる。 師直は唖然とし、やられた…と思う。 東条に暮らす者、吉野に住まう者を鏖にし、楠木党が二度と立ち上がれず南朝の息の根を完全に止めようと思っていた。 この正行の行動は、唯一それを止め得るものだ。 その楠木軍の動きで師泰も仁木も進軍を止めた、という。 楠木軍はこのままだと京まで突っ込む。尊氏は討ち取られるかもしれない。 その責任を問われれば己はもう二度と浮上出来ない。 師直は東高野街道まで出陣し、讃良郡野崎で軍を止めた。 楠木軍は止まれぬ。止まってしまえば、師泰や仁木が動き出すから。 そこは師直にとって有利な地形なのだ。 師直、まあちょっとタカをくくっていた、ということのようだけど、やるとなったら、やることは早い! More #
by hitujitonekoto
| 2024-03-19 15:01
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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第1話(22・8・15) 多聞丸は葛城の水が引かれた田の畦道を馬で走り抜けている。一年に二度か三度はこういう馬掛けをしている。 夏も近いのに今年も風が冷たい。 「まただ」と多聞丸を見て童が声を上げると、母親がその口をふさぐ。 顔に泥がついた童に、悪い、というふうに片目を瞑ってみせるが、童は気にせずに多聞丸に手を振る。 童以外の者は多聞丸を見て、苦い顔をする。 露骨に忌々しいというしぐさをする者もいる。
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by hitujitonekoto
| 2024-03-14 20:23
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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201話 連れ去ろうとしている、という噂のとおり弁内侍が立ち寄った寺や社に、高師直の郎党が次はいつかと尋ねているらしい、と野田が言う。 好色と評判の師直のこと、妾にするつもりではないか、と新兵衛がいうと、野田と大塚はそれほど師直は愚かではないだろうと答えた。 各地で南北朝の争いが続いている中畿内は小康状態。互いに力を蓄える時期だと考えられる時に、師直が南朝の女官を拘引するということは大事だ。 それを理由に戦端が開かれることもありうるどころか、それこそ直義派はここぞとばかりに糾弾するだろう。 危険を冒してまで、拘引したい訳は?と多聞丸は顎に手を添えるが見当もつかない。 ここで新兵衛が恐る恐る、といった体で口を開く。 関わりがあるか判らないが、弁内侍は日野俊基殿の子ではないのではないかという噂が若い者の間で流れている。 More #
by hitujitonekoto
| 2024-03-14 19:35
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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401話 (23/10/2)
しかし母はびっくりしたのは初めだけ。 よく成し遂げた、と冷静に答えた後この話はしてこない。 「今日は大塚殿がお越しになるのでは?」 信頼を寄せる大塚の来訪の有無を母が聞いた。確かに今日来る約束になっている。 朝餉後、多聞丸は書類整理に行く途中、香黒を曳く石掬丸と遭遇した。 声をかけると香黒は少し機嫌を直したらしい様子だ。 東条に戻ってからずっと香黒は不機嫌だった。 More #
by hitujitonekoto
| 2024-03-14 17:20
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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作 今村翔吾
絵 北村さゆり 文には、和議は成るはず。が、再び軍を興す必要があるとすれば、〇〇な時。その時は還俗して楠木家の当主となれ、としたためていた。終章 人よ、花よ、 560話 虎夜叉はこんな時を待っていたわけではない、と呻くように訴えていたが「楠木正儀、しかとせよ」という多聞丸の言葉に、すっと大人の顔となって兄の想いを受け止めた。 そして、右中弁親忠に虎夜叉丸を引き合わせる。 親忠と共に東条の民を逃がすことが、虎夜叉丸の初仕事である。 親忠は「楠木左衛門尉正行、行け」と言い放つ。 坊門と楠木。二代に亘って命じ、命じられたことになる。 二つは大きく違うがそれもまた己と親忠の生きた証しである、と多聞丸は思う。 「承知」を別れの言葉とし、多聞丸は楠木館へ駆ける。 外で野田親子は荷車の手配をし、出立の支度を整えている。 母は多聞丸と次郎に一目会うために待っていた。 虎夜叉は自分が当主(名代)となる道を考えていなかった、ということだったのですね。 そのことを文で命じられてやっと自分の立場に思い至る。 そういうことだったんですね。 虎ちゃん、きっといい当主になれる。 親忠と多聞丸も、こんな日がくるとは思いもしなかった出会いでした。運命というか縁というか、確かに「生きている」ということはそういうことなんだと思います。 More #
by hitujitonekoto
| 2024-03-14 16:57
| 新聞小説を読む「人よ、花よ、」
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